2007年7月
副作用とケアについて患者さんにきちんと説明することが大切 アラン・モニエさん セントラル・ホスピタル・ブロスシェ腫瘍内科&放射線科部長。フランスナショナル・フェデレーション・オブ・がんセンター常任理事。これまでに150以上の国内外の臨床試験にかかわり、そのうちの1/3は非常にエビデンスレベルが高いと評価されている 米国でホルモン療法の中断者が30% ――本日は乳がんホルモン療法の副作用と...
2007年6月
もりやま のりゆき 1947年生まれ。1973年、千葉大学医学部卒業。米国メイヨークリニック客員医師等を経て、89年、国立がん研究センター放射線診断部医長、98年、同中央病院放射線診断部部長で、現在に至る。ヘリカルスキャンX線CT装置の開発で通商産業大臣賞受賞、高松宮妃癌研究基金学術賞受賞。専門は腹部画像診断 患者プロフィール 59歳女性。数カ月前から歩くときに、今まで体験したことのない違和感を...
2007年6月
“がん難民”を絶対に出さないと誓う 大阪府豊中市という都会でも「住宅ホスピス」を専門に取り組むクリニックの第1号だった 新大阪から北大阪急行電鉄で13分、「千里中央駅」の前にある22階建てビルに「千里ペインクリニック」はある。エレベーターで2階へ上がると、ガラス張りのクリニックの前にある「在宅ホスピス」という看板の文字が目に飛び込んできた。この空間で行われているのは、“がん難民”に向けた...
2007年6月
ふくだ かずのり 銀座東京クリニック院長。昭和28年福岡県生まれ。熊本大学医学部卒業。国立がん研究センター研究所で漢方薬を用いたがん予防の研究に取り組むなどし、西洋医学と東洋医学を統合した医療を目指し、実践。 がんはがん体質という氷山の一角 がんは、全身病です。血液循環障害、新陳代謝の低下、免疫力や抗酸化力といった体の生体防御力の低下、慢性炎症の存在、食事の不摂生による栄養素の欠乏、老化、ストレス...
2007年6月
昭和大学泌尿器科学教室の 直江道夫さん 前立腺がんのホルモン療法により誘発されるホットフラッシュ(ほてり)に詳しい昭和大学泌尿器科助手の直江道夫さんに、その対策をうかがいました。 ホルモン療法の副作用対策は? ホットフラッシュには、SSRIが有効 ホルモン療法は前立腺がんのどのステージでも使える全身的な治療法といえますが、副作用も気になります。前立腺がんのホルモン療法を多く行っている昭和大...
2007年6月
東京医療センター放射線科医長の 萬篤憲さん 前立腺がんの治療法の中でも、3次元外部照射や小線源療法などの放射線治療を選択する人が増えています。 これらの新しい放射線治療やホルモン療法の副作用と対策について、小線源療法の第一人者・東京医療センター放射線科医長の萬篤憲さんにうかがいました。 放射線治療の副作用の現状は?小線源療法、3次元照射では、軽くすむことが多い 小線源療法を先進的に行ってい...
2007年5月
かわごえ こう ホームケアクリニック川越院長。1947年山口県生まれ。東京大学医学部卒。茨城県立中央病院産婦人科医長、東京大学講師、白十字診療所在宅ホスピス部長を経て、1994年より6年間、賛育会病院長を務め退職。2000年6月、自らのクリニックを開業すると同時に、在宅ケア支援グループ・パリアンを設立。在宅ホスピス協会顧問。聖マリアンナ医科大学客員教授。帝京大学医学部非常勤講師。著書に『生と死のは...
2007年5月
駿河台日本大学病院病院長の 小川節郎さん がんの痛みをなくす治療法は、きちんと確立したものがある。未承認抗がん剤のように、海外にあるわけではない。日本国内にあり、しかも日常の診療現場で使用されている。にもかかわらず、痛みに苦しんでいる患者さんがたくさんいるのは、なぜなのか。 どうして患者さんは痛みを取ってもらい、苦しみから解放してもらえないのだろうか。 痛みが激しく、治療どころじゃな...
2007年5月
ケース1 池田篤子さん(61) 「冬は少々憂鬱な季節」と語る 池田篤子さん 痛む場所 右側肋骨 原因 骨転移 「寒くなると、肋骨がズキズキ痛み出します。『また、来たな』という感じです」 乳がん(腫瘍の大きさ3センチ未満) 1997年秋手術(乳房温存)、放射線治療を行う→98年脳、肺に転移。放射線治療、化学療法→99年再び脳に転移。開頭手術を行う 池田篤子さんにとって冬は少々憂鬱な...
2007年5月
星薬科大学薬品毒性学教室教授の鈴木 勉さん がんによる痛みは全患者の3分の1に発生し、半数は強い痛みを感ずる、という調査結果がある。この痛みを取り除く治療法は確立されており、WHO(世界保健機関)によって推奨されている。ところが日本においては、往々にしてその治療が十分になされていない。その背景には、痛み治療で使用される医療用麻薬に対する医師・患者双方の誤解、偏見、無理解がある。そのどこに間違いがあ...