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カイトリル(一般名:グラニセトロン塩酸塩)放射線治療による悪心・嘔吐にも使える制吐薬

2012年5月

カイトリルは発売からすでに20年の歴史をもつ制吐薬で、これまでは主に抗がん剤治療に伴う悪心・嘔吐を抑える薬として活躍してきました。そこへ、昨年12月、この薬の新たな適応として、放射線照射に伴う悪心・嘔吐が加わったのです。 これまで適当な制吐薬がなかったこの分野に光が当たり、放射線治療を受ける患者さんのQOL向上が期待されています。放射線治療で使えるようになったカイトリルは新しい薬ではありません。こ...

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ビダーザ(一般名:アザシチジン)治療の難しかった骨髄異形成症候群で初めて生存期間を延長

2012年3月

骨髄異形成症候群(MDS)は、一部の患者さんで白血病へ移行する難治性の疾患です。日本では難病に指定され、約9,000人の患者さんがいます。完全治癒を目指すには骨髄移植が唯一の方法であり、移植ができない場合は症状緩和を目的に、輸血や抗がん剤などの治療が行われます。新しく登場したビダーザは、骨髄異形成症候群の生存期間を延ばした初めての抗がん剤として注目されています。正常な血液細胞が減少する骨髄異形成症...

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アバスチン(一般名:ベバシズマブ)転移・再発乳がんに大きなインパクト

2012年2月

大腸がんや肺がんに使用されていたアバスチンが、転移・再発乳がんでも適応を取得しました。海外の臨床試験では、がんの進行を抑えた期間(無増悪生存期間)がこれまで使用されていたタキソールに加えると約2倍に延びたという結果が得られています。さらに、これまで決め手がなかったトリプルネガティブやホルモン剤無効後のホルモン陽性乳がんへの効果を示す結果も出ています。転移・再発乳がんに適応を拡大アバスチン(*)は、...

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トレアキシン(一般名:ベンダムスチン塩酸塩)悪性リンパ腫の増悪までの期間を延ばす古くて新しい抗がん剤

2012年1月

トレアキシンが使われるのは、悪性リンパ腫のなかの「低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫」と「マントル細胞リンパ腫」に対してです。腫瘍を縮小する効果が強く、完全寛解率が高いのが特徴で、国内で行われた臨床試験で、無増悪生存期間が延びることが確認されました。標準的治療を受けて再発した患者さんや、標準的治療が効かなかった患者さんの治療として、注目されています。東ドイツで開発された古くて新しい抗がん剤トレアキ...

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ゾリンザ(一般名:ボリノスタット)治療法が非常に少ない皮膚T細胞性リンパ腫に対する経口の新薬

2011年12月

悪性リンパ腫の1種である「皮膚T細胞性リンパ腫」は、患者数が少ないこともあり、わが国では新しく開発される薬がほとんどありませんでした。希少疾病医薬品に指定されたゾリンザは、他の抗がん剤にはない特有の作用をもち、この難治性の病気に効果を発揮します。治療法がなかった患者さんにとって朗報です。悪性リンパ腫の1種で患者数は非常に少ない今年の7月にゾリンザ(*)という新しい抗がん剤が承認され、9月に発売にな...

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リリカ(一般名:プレガバリン)抗がん剤による手足のしびれ、痛みに効果を持つ薬が登場

2011年11月

これまで、抗がん剤の副作用による手足のしびれや痛みに対しては、決定的な治療法がありませんでした。リリカは、このような、末梢神経障害による痛みに対して効果が認められた、世界初の薬剤です。リリカの登場により、痛みの治療の選択肢が広がりました。痛みを早期に発見、早期に対処すれば、痛みを気にすることなく、本来のがんの治療に立ち向かうことができるのです。末梢神経障害による痛みに有効な、世界初の薬剤痛みには2...

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エビデンスのあるオーダーメード治療を可能にするために 未承認薬・適応外薬で標準治療から見放された患者さんを救う!

2011年10月

未承認薬や適応外薬を使った がん治療に積極的に 取り組んでいる 今村貴樹さん 世界で標薬として使われているが、国内では未承認という薬は少しずつ少なくなってきている。 その一方でクローズアップされているのが、ある疾患には使えても別の疾患には使えない"適応外薬"の問題だ。 「使いたくても使えない薬」を使えるようにするには──。 縮まってきたドラッグラグ未承...

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ハラヴェン(一般名:エリブリン)生存期間を2.7カ月延長 進行・再発乳がん治療の「次の一手」

2011年10月

手術不能・再発乳がんの患者さんに対しては、現在、標準治療とされているアンスラサイクリン系抗がん剤やタキサン系抗がん剤を使用し、効果が得られなかった、もしくは再発してしまった場合、これまでは「確実な次の一手」がない状況でした。2011年7月に発売されたハラヴェンは、この「次の一手」となる乳がんの新しい抗がん剤として大いに期待されています。生存期間を延長し、副作用は従来と変わらず [エリブリン単剤治療...

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ゼローダ(一般名カペシタビン) 進行・再発の胃がん治療に、より大きな効果と副作用の軽減が期待できる

2011年8月

乳がんや結腸・直腸がんなどの治療に使われてきたゼローダが、進行・再発胃がんの治療に使えるようになりました。3段ロケット方式でがんを狙い撃ちするという特徴を持ち、これまでの進行・再発胃がんの標準治療薬であるTS-1に比べて副作用が軽いのも特筆すべきことです。患者さんにとって新たな治療の選択肢が増えたことは、大きな朗報といえるでしょう。 正常細胞には作用せず腫瘍部分で5-FUに変わるゼローダ(*)は、...

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タイケルブ(一般名:ラパチニブ)ハーセプチンに効果不十分なHER2陽性患者さんに新たな希望

2011年7月

予後が悪いといわれるHER2 陽性乳がんの薬は、これまでハーセプチンしかないのが現実でした。そこに登場したのがタイケルブです。ハーセプチンと同じHER2タンパクを標的とする薬ですが、標的とする部位が異なるため、ハーセプチンが効果不十分の患者さんへの効果が期待されています。HER2陽性乳がんの新たな選択肢HER2陽性乳がんとは、がん細胞の中にHER2タンパクがたくさんあるタイプの乳がんのことです。採...

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