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ザーコリ(一般名:クリゾチニブ)ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんに期待の新薬

2012年9月

進行・再発非小細胞肺がんの治療薬にザーコリという新しい薬が登場しました。 この薬には、ALK融合遺伝子をもつがんに効果的な薬剤として世界で注目が集まっています。 日本では今年3月に、ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんに対して適応が認められ、期待どおりの効果を上げています。 肺がん治療に新たな薬剤 [クリゾチニブの作用] 肺がんに対して高い効果を期待できる分子標的薬のザーコ...

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ランマーク(一般名:デノスマブ)がんの骨転移による骨病変を管理する新薬

2012年8月

乳がん、前立腺がん、肺がんなどのがんでは、骨への転移が起こり易く、その管理が重要です。 骨転移があると、骨に激しい痛みが発生したり、骨折が起きたりすることで、患者さんのQOL(生活の質)は著しく低下します。こうした事態を防ぐため、新たな治療薬「ランマーク」が登場しました。骨病変の薬としては初めての分子標的薬で、その優れた効果が注目を集めています。 がんによる骨の病変で多くの人が苦しんでいるがんによ...

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フェソロデックス(一般名:フルべストラント)閉経後の進行・再発乳がん治療の新しいホルモン剤

2012年7月

昨年、閉経後の進行・再発乳がんのホルモン療法に新薬が登場しました。 この薬は、既存のホルモン剤と異なる作用も備えているため、腫瘍の増殖や転移を防ぐ効果が期待されています。同時に、薬剤耐性を生じにくい可能性をもつ薬剤として、すでに別のホルモン剤による治療を受けた患者さんの2 次治療として、有力な選択肢となっています。 閉経後ホルモン療法の2 次治療に新たな選択肢大部分の乳がんはがん細胞内にエストロゲ...

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サンドスタチン LAR(一般名:オクトレオチド酢酸塩徐放性製剤)月1回の注射で消化管神経内分泌腫瘍の進行を抑制

2012年6月

消化管神経内分泌腫瘍は、特徴的な症状がなく、比較的まれな疾患であるために診断が遅れることがあり、腫瘍が発見されたときには進行・転移していて、治療の第1 選択である手術ができないということも少なくありません。 サンドスタチン LARはこのような手術ができない患者さんに対する進行抑制効果が確認された、はじめての薬剤です。有効な治療がなかった進行性神経内分泌腫瘍サンドスタチン LARの有効成分であるソマ...

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カイトリル(一般名:グラニセトロン塩酸塩)放射線治療による悪心・嘔吐にも使える制吐薬

2012年5月

カイトリルは発売からすでに20年の歴史をもつ制吐薬で、これまでは主に抗がん剤治療に伴う悪心・嘔吐を抑える薬として活躍してきました。そこへ、昨年12月、この薬の新たな適応として、放射線照射に伴う悪心・嘔吐が加わったのです。 これまで適当な制吐薬がなかったこの分野に光が当たり、放射線治療を受ける患者さんのQOL向上が期待されています。放射線治療で使えるようになったカイトリルは新しい薬ではありません。こ...

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ビダーザ(一般名:アザシチジン)治療の難しかった骨髄異形成症候群で初めて生存期間を延長

2012年3月

骨髄異形成症候群(MDS)は、一部の患者さんで白血病へ移行する難治性の疾患です。日本では難病に指定され、約9,000人の患者さんがいます。完全治癒を目指すには骨髄移植が唯一の方法であり、移植ができない場合は症状緩和を目的に、輸血や抗がん剤などの治療が行われます。新しく登場したビダーザは、骨髄異形成症候群の生存期間を延ばした初めての抗がん剤として注目されています。正常な血液細胞が減少する骨髄異形成症...

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アバスチン(一般名:ベバシズマブ)転移・再発乳がんに大きなインパクト

2012年2月

大腸がんや肺がんに使用されていたアバスチンが、転移・再発乳がんでも適応を取得しました。海外の臨床試験では、がんの進行を抑えた期間(無増悪生存期間)がこれまで使用されていたタキソールに加えると約2倍に延びたという結果が得られています。さらに、これまで決め手がなかったトリプルネガティブやホルモン剤無効後のホルモン陽性乳がんへの効果を示す結果も出ています。転移・再発乳がんに適応を拡大アバスチン(*)は、...

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トレアキシン(一般名:ベンダムスチン塩酸塩)悪性リンパ腫の増悪までの期間を延ばす古くて新しい抗がん剤

2012年1月

トレアキシンが使われるのは、悪性リンパ腫のなかの「低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫」と「マントル細胞リンパ腫」に対してです。腫瘍を縮小する効果が強く、完全寛解率が高いのが特徴で、国内で行われた臨床試験で、無増悪生存期間が延びることが確認されました。標準的治療を受けて再発した患者さんや、標準的治療が効かなかった患者さんの治療として、注目されています。東ドイツで開発された古くて新しい抗がん剤トレアキ...

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ゾリンザ(一般名:ボリノスタット)治療法が非常に少ない皮膚T細胞性リンパ腫に対する経口の新薬

2011年12月

悪性リンパ腫の1種である「皮膚T細胞性リンパ腫」は、患者数が少ないこともあり、わが国では新しく開発される薬がほとんどありませんでした。希少疾病医薬品に指定されたゾリンザは、他の抗がん剤にはない特有の作用をもち、この難治性の病気に効果を発揮します。治療法がなかった患者さんにとって朗報です。悪性リンパ腫の1種で患者数は非常に少ない今年の7月にゾリンザ(*)という新しい抗がん剤が承認され、9月に発売にな...

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リリカ(一般名:プレガバリン)抗がん剤による手足のしびれ、痛みに効果を持つ薬が登場

2011年11月

これまで、抗がん剤の副作用による手足のしびれや痛みに対しては、決定的な治療法がありませんでした。リリカは、このような、末梢神経障害による痛みに対して効果が認められた、世界初の薬剤です。リリカの登場により、痛みの治療の選択肢が広がりました。痛みを早期に発見、早期に対処すれば、痛みを気にすることなく、本来のがんの治療に立ち向かうことができるのです。末梢神経障害による痛みに有効な、世界初の薬剤痛みには2...

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