1. ホーム > 

エクジェイド(一般名:デフェラシロクス)輸血による慢性鉄過剰症を経口で治療する画期的新薬

2011年5月

血液がんの一種「骨髄異形成症候群」では、代表的な症状として難治性の貧血が起こることがあります。その治療に輸血が繰り返されると、体内に鉄が蓄積して慢性鉄過剰症が発症します。余分な鉄を排泄する必要がありますが、従来使われてきた注射剤は毎日打つ必要があり、治療を継続するのがきわめて困難でした。エクジェイドは、1日1回の服用で、すぐれた鉄の排泄作用を発揮します。輸血で体内に入った鉄は排泄されずに蓄積する鉄...

詳細はこちら

イムシスト(一般名:乾燥BCG 膀胱内用)膀胱がんの内視鏡手術後の再発予防にも効果的

2011年4月

イムシストの膀胱内注入療法は、膀胱がんのほぼ8割を占める筋層非浸潤性膀胱がんの治療に効果があるとして、03年から行われてきました。内視鏡手術後の再発予防に関しては、近年実施された臨床試験により、手術後だけに行うよりも、間隔をあけながら1年半後まで続けるほうが、再発予防効果が高いことが明らかになりました。昨年8月から、この使用方法が保険で認められています。BCG ワクチンが膀胱がんに効く結核を予防す...

詳細はこちら

トーリセル(一般名:テムシロリムス)進行性腎細胞がんの第1選択薬として登場した新しい分子標的薬

2011年3月

長い間、日本における進行性腎細胞がんの治療はインターフェロンが中心でした。ここ数年、立て続けに新しい薬剤が発売され、進行性腎細胞がんの治療が激変してきています。 2010年9月に発売されたトーリセルは、1番新しい進行性腎細胞がんの薬剤です。海外で行われた臨床試験の結果では、状態が厳しい患者さんにとって希望の持てる結果が得られています。 進行性腎細胞がんで生存期間が延びた初の薬 トーリセルは、mTO...

詳細はこちら

アービタックス(一般名:セツキシマブ)進行・再発大腸がんの1次治療薬として使えるようになった分子標的薬

2011年2月

アービタックスは、EGFR陽性の治癒切除不能な進行・再発の大腸がんに使用される抗がん剤です。これまでは、他の標準的治療薬で効果がなかった場合に使う2番手、3番手の薬でしたが、2010年3月に1次治療から使える薬として承認されました。 2つのメカニズムでがん細胞を攻撃 大腸がんは、進行して手術ができない場合、抗がん剤による治療が行われます。アービタックスはこのような進行した大腸がんに使用される薬剤で...

詳細はこちら

アブラキサン(一般名:パクリタキセル・アルブミン懸濁型)乳がん患者さんのQOLを高める新しいパクリタキセル製剤「アブラキサン」登場

2010年11月

抗がん剤のパクリタキセルは、がんの分野で広く使われてきました。そうした中、改良された新剤形・新用量のパクリタキセル製剤としてアブラキサンが新登場しました。3時間かかった点滴時間は30分に短縮され、過敏症によるアナフィラキシーショック症状なども回避できるようになりました。今年7月に承認され、乳がんの治療薬として期待されています。 優れた抗がん剤だが問題点を抱えていた 優れた抗腫瘍効果を持つパクリタキ...

詳細はこちら

レブラミド(一般名:レナリドミド水和物)多発性骨髄腫を長期に抑えると期待の新薬

2010年10月

多発性骨髄腫の薬物療法は、新薬が次々に登場したことで大きく進歩しました。2010年7月、多発性骨髄腫に対する効果の大きいレブラミドが発売され、治療成績のさらなる向上が見込まれています。レブラミドは、手足のしびれなどの副作用が少ない経口剤で、QOL(生活の質)の改善にも役立つと注目されています。 薬物療法の治療成績が大きく向上している 多発性骨髄腫は血液のがんの1つです。赤血球や白血球といった血液細...

詳細はこちら

アフィニトール(一般名:エベロリムス)転移性腎がんの薬物療法に新たな選択肢

2010年9月

進行、再発、あるいは転移した腎がんに対する薬物治療は、08年に2種類の分子標的薬が登場したことで、大きく前進しました。しかし、これらの分子標的薬が効かなくなってしまった場合には、残念ながら、もう打つ手がなかったのです。 2010年4月、新たな分子標的薬としてアフィニトールが発売され、そんな患者さんも治療が可能になりました。 待望の第3の分子標的薬 [アフィニトールががんを抑えるしくみ] 腎が...

詳細はこちら

ペグイントロン(一般名:ペグインターフェロンアルファ2b)C型慢性肝炎を治して肝がんを予防

2010年8月

肝がんの8割はC型肝炎ウイルスが原因だと言われています。そのため、肝がんを予防するには、C型慢性肝炎の治療が欠かせません。 C型慢性肝炎を治す決め手はインターフェロンを使う薬物療法。従来のインターフェロンを改良したペグイントロンが登場してから、治療の効果は飛躍的に高まっています。 肝がんの原因の8割がC型肝炎ウイルス 肝がんによる死亡者は、1975年以降急増しており、現在では年間約3万人に達してい...

詳細はこちら

ジェムザール(一般名:ゲムシタビン)手術ができない乳がん、再発乳がんの薬物治療に新たな選択肢

2010年7月

手術ができない乳がん、再発乳がんの薬物治療に新たな選択肢が加わりました。 昨年、ジェムザールは非小細胞肺がん、膵がん、胆道がん、尿路上皮がんに次いで、「手術不能又は再発乳癌」の効能を取得。臨床試験の結果、手術ができない乳がん、再発乳がんの生存期間を延長するという有効性が示されています。 再発乳がん治療に新たな選択肢 がんが進行していて手術が不可能な乳がんや、再発した乳がんについては、薬物療法が治療...

詳細はこちら

ラスリテック(一般名:ラスブリカーゼ)がんの化学療法が原因で起こる高尿酸血症治療薬が登場

2010年6月

大量の尿酸が血中に存在する高尿酸血症は、がんの化学療法が原因で起こる症候群の1つです。 この病気は適切な治療を行わないと急性腎不全に至ったり、最悪の場合は致死的な経過をたどることもあります。しかし、昨年10月、このがん化学療法に伴う高尿酸血症の治療薬としてラスリテックが日本でも承認されました。とくに、良好な予後が期待できる小児血液がんの治療現場から切望されていた薬剤の登場です。 腎臓にダメージを与...

詳細はこちら

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!