腫瘍内科医のひとりごと 117 退院日のバンダナ
2020年9月
ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Cさん(43歳 女性 会社員)は、ある病院のCT検査で腹腔内にリンパ節腫大が見つかり、生検で悪性リンパ腫との診断でした。病院を紹介されて、入院しました。組織型は悪性リンパ腫の中でも悪性度の高いも...
コラム・レポート
2020年9月
ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Cさん(43歳 女性 会社員)は、ある病院のCT検査で腹腔内にリンパ節腫大が見つかり、生検で悪性リンパ腫との診断でした。病院を紹介されて、入院しました。組織型は悪性リンパ腫の中でも悪性度の高いも...
2020年9月
「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 新型コロナウイルス感染症に関した話題が多い今、国営第2放送ZDFの番組「Plus minus」(7月1日放送)を紹介します。「介護施設での死・この業界で緊急に改善すべきこと」と題したもので、これもコロナに関するものです。外出禁止令が出され、パンデミックに恐怖を持つ人が増え、ドイツでも様々な問題が起こ...
2020年8月
しみず けん 1971年生まれ。精神科医・医学博士。金沢大学卒業後、都立荏原病院で内科研修、国立精神・神経センター武蔵病院、都立豊島病院で一般精神科研究を経て、2003年、国立がんセンター(現・国立がん研究センター)東病院精神腫瘍科レジデント。以降一貫してがん患者およびその家族の診療を担当。2006年、国立がんセンター中央病院精神腫瘍科勤務、同病院精神腫瘍科長を経て、2020年4月よりがん研有明病...
2020年8月
「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 子供のころ、両親から「戦時中は……」という言葉をよく聞かされました。そして、「お前たちは恵まれている」と、話が締めくくられるのが常でした。「戦時中と比較して、お前たちは恵まれているのだから、我慢しなさい」と、僕らに納得させるために、親は「戦時中」を使っていたのです。メルケル首相は、新型コロナウイルス...
2020年8月
ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 詳しくは知りませんが、Wさん(当時55歳、男性)は会社社長で、ある地方の名士なのだそうです。そのWさんに、思わぬ悲劇が起こりました。Wさんが、とても可愛がっているたったひとりの娘さんが、高校に入...
2020年7月
しみず けん 1971年生まれ。精神科医・医学博士。金沢大学卒業後、都立荏原病院で内科研修、国立精神・神経センター武蔵病院、都立豊島病院で一般精神科研究を経て、2003年、国立がんセンター(現・国立がん研究センター)東病院精神腫瘍科レジデント。以降一貫してがん患者およびその家族の診療を担当。2006年、国立がんセンター中央病院精神腫瘍科勤務、同病院精神腫瘍科長を経て、2020年4月よりがん研有明病...
2020年7月
ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 「先生! 私、ラッキー。テレビに出ていたけど、F病院で新型コロナウイルスに感染した方が出たらしいのよ。少し遅れていたら、コロナでまだ手術は受けられなかったかもしれない。私、関係なくって良かったわ...
2020年7月
「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 新型コロナウイルス感染症のパンデミックがドイツを襲い、感染者が爆発的に増えました。まずイタリアで起こった波が、ドイツに押し寄せるのも時間の問題だと思っていた僕は驚きませんでしたが、何が起こったのかまったくわからないドイツ人たちも多かったと思います。 緊急時に強いドイツの医療体制 すぐに〝PC...
2020年6月
しみず けん 1971年生まれ。精神科医・医学博士。金沢大学卒業後、都立荏原病院で内科研修、国立精神・神経センター武蔵病院、都立豊島病院で一般精神科研究を経て、2003年、国立がんセンター(現・国立がん研究センター)東病院精神腫瘍科レジデント。以降一貫してがん患者およびその家族の診療を担当。2006年、国立がんセンター中央病院精神腫瘍科勤務、同病院精神腫瘍科長を経て、2020年4月よりがん研有明病...
2020年6月
「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 今年(2020年)の5月4日(月)、ドイツでは新型コロナウイルス感染症の外出禁止令がかなり緩和されました。その前の4月20日に商店営業の緩和などもあり、少しずつ以前に戻りつつあるようにも見えます。僕は直腸がん闘病以来、主な外出先といえば運動を兼ねて日課にしているスーパーの買い物と娘の犬の散歩。だから...