連載

コラム・レポート

腫瘍内科医のひとりごと 126 命の優先順位

2021年6月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 先日のニュースでは、大阪府で新型コロナウイルス感染者の入院調整を行う部局の医療系技術職トップ(医師)が、各保健所に対し「府の方針として、高齢者は入院の優先順位を下げざるを得ない」とするメールを送...

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実例紹介シリーズ第1回 余命告知を受けたくなかったのに

2021年5月

Q 余命告知を受けたくなかったのに 乳がんになり、手術を受け、化学療法も終わり、その後ホルモン療法を行っていました。主治医からもういいでしょうと言われ、長くつらかったがん治療から解放され、これから私の第二の人生が始まるのだと、安堵と希望で胸を躍らせて、通信講座で資格を取るためにがんばっていました。ところが1年ぶりの定期検診のあと、先日、主治医から「残念ですが、再発です。余命は2年ぐらいと思ってくだ...

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腫瘍内科医のひとりごと 125 芝桜

2021年5月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 玄関と庭にある芝桜が赤色、ピンク色に咲きました。花びらがすこし白っぽく、芯のところが赤くなっているのもあります。お隣のN(娘)さんの父Kさん(94歳男性、元学校長)は、定年退職した後、長年、自宅...

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ドイツがん患者REPORT 79 ワクチンはいつ接種できる?

2021年5月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 日本のテレビやラジオのネット配信は、海外ではブロックされていて聴けないものがほとんどです。そこでラジオ局はYouTubeに流してくれています。日本では早朝6時から8時までのラジオ番組「飯田浩司のOK! Cozy up!」の短縮版(30分)を、平日のほぼ毎朝聴いています。日本とは8時間の時差があります...

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第5回 いま注目の組織「ファシア」 治療中でも手軽なストレッチで体をほぐす

2021年4月

「病気が落ち着いたら、体は動かしたほうがいいのです。ファシアの痛みは、痛み止めが効きません。体を動かすことがクスリなのです」と語る遠藤健司さん 肩こりや腰痛、がんの不安からの不眠などで悩んでいませんか。その上、新型コロナ感染症の影響で外出を控えるようになると、ますます運動不足になりがちです。こうした不調の原因の1つとして、体内組織の「ファシア」が話題になっています。これまで肩こりや腰痛は、筋肉の不...

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腫瘍内科医のひとりごと 124 眠っていたがん

2021年4月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Eさん(55歳 女性)は、ある診療所で肝機能の異常を指摘され、私たちの病院に紹介されてきました。早速、外来で腹部超音波検査を行ったところ、肝臓全体にがんと思われる大小の塊を認めたのです。 乳がん...

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ドイツがん患者REPORT 78 2匹目の保護犬

2021年4月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ コロナ渦で長く外出禁止令が出ています。食料品の買物、医療機関への受診など生きていくため必要な外出は当然許可されていますが、その中にはペットの散歩もあります。集合住宅に住んでいればペット用の室内トイレを猫には使いますが、犬に使う話は聞いたことがありません。家内は「それは犬への虐待」とまで言います。うち...

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第12回 大切な人を失ってから、心が回復するまで

2021年3月

しみず けん 1971年生まれ。精神科医・医学博士。金沢大学卒業後、都立荏原病院で内科研修、国立精神・神経センター武蔵病院、都立豊島病院で一般精神科研究を経て、2003年、国立がんセンター(現・国立がん研究センター)東病院精神腫瘍科レジデント。以降一貫してがん患者およびその家族の診療を担当。2006年、国立がんセンター中央病院精神腫瘍科勤務、同病院精神腫瘍科長を経て、2020年4月よりがん研有明病...

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腫瘍内科医のひとりごと 123 ピロリ菌の不思議

2021年3月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 胃がんの多い日本では、1970年頃から胃がん診断学は大きく向上しました。病理組織検査では、胃がんのほとんどが「慢性萎縮性胃炎」を基にできていることがわかっていました。病理医は、手術で切除された胃...

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ドイツがん患者REPORT 77 日本の少ない感染者で医療逼迫のなぜ?

2021年3月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 今回のコロナ禍でわかったことは、ドイツの病院は約8割が公的病院のため、政府の「命令」でコロナ患者のためのICU病床を大幅に増やすなど、パンデミックにすばやく対応ができたことです。しかし、日本は病床数が世界でトップクラスにもかかわらず、政府には病院に対してコロナ病床を増やすよう「要請」することしかでき...

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