連載

コラム・レポート

腫瘍内科医のひとりごと 111 いのちの繋がり

2020年3月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 私は高校生のころ、生意気にも定年が近い父に、「父さんは、人生で何を成したか?」と問うたことがあります。父は国鉄に勤務し、母が結核で長く入院したり、苦労して一家の大黒柱で頑張っていました。父は、「...

詳細はこちら

ドイツがん患者REPORT 65 〝闘病〟という言葉

2020年3月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 「がんサポート」連載のきっかけは、2013年の夏「がんサポート」誌の闘病記大賞に応募したことからでした。闘病記の冒頭に、「闘病という感覚が当人にはないのですが……」と書いた記憶があります。もう、7年近く前になるんですね。その当時も〝闘病〟という言葉について、「僕の場合はちょっと違うなあ」と思っていま...

詳細はこちら

ドイツがん患者REPORT 64 俳優のがん闘病を知って

2020年2月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ ヨーゼフ・ハネスシュレーガー(Joseph Hannesschläger)。友人の自主製作映画「シュムックロス」に出演していた男優です。彼は「ローゼンハイム・コップ」という刑事ドラマシリーズで有名な俳優です。刑事ドラマといっても、理論的な切れ味鋭い推理でうならせるといったタイプではなく、コメディタッ...

詳細はこちら

腫瘍内科医のひとりごと 110 イヌとヒトの絆――愛犬と一緒に緩和ケア入院へ

2020年2月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 ある診療所でのことです。Gさん(53歳男性)は、悪性リンパ腫のなかで最も悪性度の高いタイプでした。緩和治療目的ということで、マルチーズという白いイヌと一緒の入院でした。Gさんは、母親が数年前に亡...

詳細はこちら

ドイツがん患者REPORT 63 映画から生まれた「モナコ フレンツィ」

2020年1月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 「モナコ フレンツィ」(Monaco Fränzy)は、自主製作映画『シュムックロス』(Schmuckloss)に登場する架空のバンドでしたが、「映画のプロモーションに併せて作ったら面白いのでは」というわけで、実際に結成されました。映画の舞台「シュムックロス」という名のパブは、酒は1種類の蒸留酒、食...

詳細はこちら

腫瘍内科医のひとりごと 109 ゲノム医療ってなに?

2020年1月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Cさん(35歳 女性 会社員)のお話です。「私の友達は、母親が卵巣がんで、姉が乳がんだそうで、自分も将来乳がんや卵巣がんになるのではないかと心配して、病院で遺伝子検査をするって言っていました。私...

詳細はこちら

ドイツがん患者REPORT 62 本当によい病院、よい医師? 有名雑誌の高評価マーク

2019年12月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ ドイツで一番有名で、世界的にも高い信用のある週刊誌「シュピーゲル」(Der Spigel)は、1947年創刊の新聞のニュースを掘り下げたような堅い内容の週刊誌で、欧州で最も多い719,000部(2019年2月時点)の売り上げがあります。しかし、もう少しくだけたものが欲しいと、1993年「フォークス」...

詳細はこちら

腫瘍内科医のひとりごと 108 人生の最終段階のお話ですか?

2019年12月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Dさん(64歳 女性 元看護師)は、健診で肺に異常な影を指摘され、某病院呼吸器内科を受診し、CT等の検査を行ったところ、肺がんと言われました。肺の中にも転移があり、手術は無理で、ステージ4との診...

詳細はこちら

腫瘍内科医のひとりごと 107 外来化学療法のブルーな1日

2019年11月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Jさん(54歳 女性 会社員)は4カ月前、両側の頸部のリンパ節が腫れ、1個生検して、悪性リンパ腫の診断でした。全身のCT検査などで、他に腫れているところはなく、最初の抗がん薬治療は、入院して開始...

詳細はこちら

ドイツがん患者REPORT 61 オランダから学ぶ病院の衛生管理

2019年11月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ ドイツでは年間に約60万件の感染症が発生し、2〜4万件の死亡例が出ているとされています。しかし、隣国オランダでは桁違いに少なく、その理由に「良い衛生環境」が挙げられています。良い衛生環境を作るための条件とは、➀手術数を減らすような改善、➁重病人の介護は個別に、➂手の除菌を徹底——だそうです。よく聞く...

詳細はこちら

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート7月 掲載記事更新!