連載

コラム・レポート

腫瘍内科医のひとりごと 96 患者の想い・医師の想い

2018年12月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Sさん(45歳男性、スーパーの支店長)は、胃がん手術1年後に、腹腔内のリンパ節に再発し、抗がん薬の点滴と内服治療を行った。約半年でリンパ節転移は消失し、抗がん薬治療は内服のみとなった。それから2...

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ドイツがん患者REPORT 50 「新しい抗がん薬の代金は、効かなければ支払わなくてもよい?」

2018年12月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 医療コストの増大が、健康保険の財政を圧迫しているのはドイツも日本も同じらしく、このテーマはテレビ番組などで、以前からよく取り上げられています。コスト増大の原因は、薬の開発が凄まじい進歩を遂げ、次々と新薬が生み出され、とくに抗がん薬の分野では個々のがん患者に合わせた高価な新薬が開発されているからだと言...

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がん哲学「樋野に訊け」 29 今月の言葉「先のことを憂うより今を楽しむ」

2018年12月

自分や娘の将来のために遺伝子検査を受けたいA・Sさん 主婦/37歳/東京都 Q 5年前に結婚して2人の女の子を持つ30代の専業主婦です。昨年秋、入浴中に体を洗っているとき、右の乳房にあずき大のしこりに気がつきました。嫌な予感を覚えて、自宅近辺の病院で検査を受けると、早期の乳がんであることが判明しました。早期段階だったため、手術で部分切除、乳房もそのまま温存することができました。ただ、これからの長い...

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がん哲学「樋野に訊け」 28 今月の言葉「自分ががんになったのはこの時のためかもしれない」

2018年11月

親友に会いたいが心配させたくないT・Mさん 独身/68歳/兵庫県 Q 4年前に乳がんを患いました。診断はステージ(病期)Ⅱで、乳房の全摘手術とその後のホルモン療法で元気を取り戻すことができました。そしてあと一息で5年を迎えようというときに、状況が一変しました。術後4年の検診で、肺と脳への転移が見つかったのです。転移部位は6カ所、現在は通院で化学療法と放射線治療を受け続けています。もっとも、率直にい...

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腫瘍内科医のひとりごと 95 〝転院させられた〟病院の古さ

2018年11月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 ある地方への旅で、その地域の中核となるZ病院が新しく出来たと聞いて、宿泊した旅館の方に話しかけてみました。旅館の方は、「建物は立派だけど、Z病院の評判は良くないのです」と言って、話し始めました。...

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ドイツがん患者REPORT 49 「娘の結婚式」

2018年11月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 2018年10月1日、娘が結婚しました。新郎とはすでに6年の付き合いですが、5月の婚約後たった5カ月で結婚というのはドイツではかなり珍しく、「急遽」という言葉が当てはまります。僕が娘から話を聞いたのが8月の中旬ですから、あっという間に当日に。娘の願いで、姉と妹も急な話にもかかわらず日本から駆けつけて...

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ドイツがん患者REPORT 48 「MRIの造影剤」

2018年10月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ CTは、ドイツでもCTと呼び、文字通りComputer Tomographie(断層撮影)の略です。しかし、MRIについてはMRTと呼び、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)ではなく、Magnet Resonance Tomographieの略です。Imagingでは...

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がん哲学「樋野に訊け」 27 今月の言葉「大きな気持ちで臨めば、新たな人生を切り開くエネルギーになる」

2018年10月

末期がんの夫に裏切られていたS・Mさん 主婦/67歳/東京都 Q 3年前、それまで40年以上、連れ添ってきた夫に大腸がんが見つかりました。手術と抗がん薬で回復したものの、1年前に肝臓、骨に転移が見つかり、現在はある病院でモルヒネを用いた緩和ケアを続けています。長い間、苦楽を共にしてきた人だから最期まできちっと見守り続けたい。そう思って介護を続けてきたのですが、予想だにしない事態に見舞われました。モ...

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腫瘍内科医のひとりごと 94 「スマホ時代の納得治療」

2018年10月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 この2年ほど前からWさん(48歳、花屋)の傍には常にスマホがあり、新聞は読まなくとも、1日10回以上もスマホを見る生活になりました。あるとき、下痢と腹痛があり、近所のA内科医院を受診しました。A...

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ドイツがん患者REPORT 47 「ドイツの子宮頸がんワクチンの予防接種の今」

2018年9月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 今、僕の部屋のテレビはいくつかの事情により国営第1放送しか映りませんが、ワールドカップ・ロシア大会のとき以外は、とくに不自由は感じていません。その国営第1放送に、「プラス・マイナス」という興味深いドキュメント番組があります。エビデンス(科学的根拠)に基づいたデータを取り入れて、いろんなトピックを紹介...

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