検査・治療法

検査

マンモグラフィ検診で乳がんの見逃しを避けるには

2015年4月

「まずは検診を受け、自分の乳腺濃度を知ってください」と話す戸﨑光宏さん 日本人の乳がん罹患率は12人に1人と言われている。にもかかわらず、乳がん検診の受診率は欧米に比べて低く、発見したときには進行しているケースが少なくない。そのため日本人にとって有効で、個々に適した乳がん検診のシステムを求める声が上がっている。 マンモグラフィ検診は乳がん検診の要 乳がんの早期発見と死亡率低下を目的として、全国で「...

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いま知りたい「遺伝性乳がん・卵巣がん」

2015年4月

会場の東京医科歯科大学の鈴木章夫記念講堂 女優アンジェリーナ・ジョリーさんの 〝予防的乳房切除〟で、日本でも俄然注目度の高まった「遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)」。欧米では、その経緯に至るまでの医療(診療)システムが完備しているが、日本ではまだ不備な点が多く、患者・家族を含め医療界全体での疾患に対する認識とスタッフを含めたシステム作りが叫ばれている。先ごろ東京で開かれた第3回日本HBOCコンソ...

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前立腺がんの死亡率を減らしたPSA検診

2015年3月

「臨床試験において、PSA検診を行ったほうが前立腺がんによる死亡率が低くなることが実証されています」と述べる中島耕一さん 前立腺がんの検査指標(マーカー)である前立腺特異抗原(PSA)の測定により、前立腺がん患者を絞り込むPSA検診は、初期の無作為化比較臨床試験(RCT)で前立腺がんの死亡率を低下させないとの結果が出たが、その後のRCTでは検診群で死亡率の低下が認められている。PSA検診の意義と課...

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若年者前立腺がんにも対応できる積極的監視療法

2015年3月

「積極的監視療法の課題は診断精度の向上です」と述べるがん研有明病院の米瀬淳二さん 前立腺特異抗原(PSA)検診の導入に伴い、早期前立腺がんが発見されるようになり、前立腺がんによる死亡率の減少効果が認められた地域がある。その一方で、即座に治療すべき必要のない低悪性度の早期前立腺がんに対して過剰治療が行われているのではないかという反省から、PSA監視療法(積極的監視療法)が行われるようになっている。そ...

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術後の治療選択の指標 不要な抗がん薬治療の回避も

2014年10月

「抗がん薬治療の回避により得られる経済的効果はかなり大きくなる」と語る林 直輝さん手術後に抗がん薬治療を行うかどうか、従来は臨床所見を参考に決定していたが、がん細胞の遺伝子を調べる「オンコタイプDX」検査を受けると、抗がん薬治療を回避できる人がかなりいることがわかってきた。検査の費用は高額だが、抗がん薬治療が避けられた場合には、医療経済的にもメリットは大きい。将来の保険適用が期待されている。がん細...

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乳がんの増殖能を判定する Ki-67値をどう扱うか

2014年9月

「増殖能中間値の人は主治医とよく相談して治療法を選択してほしい」と話す新倉直樹さん「ホルモン受容体陽性・HER2陰性」タイプの乳がんで、がん細胞の増殖能が高いと判断される場合には、術後補助化学療法としてホルモン療法に加え、抗がん薬治療が行われる。この増殖能が高いか低いかの判断材料に用いられるのが、Ki-67という核内のタンパク質だ。しかし、測定法が標準化されておらず、施設ごとに判断基準も異なるため...

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KRASからRAS遺伝子検査へ 大腸がんの個別化医療の最前線

2014年9月

「KRASだけでなくRAS遺伝子の検査が保険承認されることが必要です」と語る吉野孝之さん大腸がんも個別化医療が進んでいるがん領域の1つだ。進行・再発大腸がんの治療で使われている、アービタックスやベクティビックスでは、KRASと呼ばれる遺伝子に変異があると、その効果が発揮されないことがわかっていたが、最近ではそれ以外の遺伝子にも変異があると、薬が効かないことがわかってきたという。抗EGFR抗体薬の効...

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子宮頸がんの検診分野で大きな変革進む

2014年9月

「子宮頸がんでの検診の進化を広めたい」と話す鈴木光明さん子宮頸がんの検診の分野で大きな変革が進んでいる。より精度の高い検診が日本でも広がりつつあるのだ。長期的に見れば国全体の医療費削減にもつながる。世界標準で最新となる検診についてリポートする。『子宮頸がん検診維新』 「私は、今を『子宮頸がん検診維新』と表現しています」子宮頸がん検診の研究と普及の第一人者である自治医科大学産科婦人科講座教授の鈴木光...

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子宮頸がん検診と予防ワクチン接種の重要性を強調

2014年9月

北海道大学大学院医学研究科総合女性医療システム講座特任助教のSharon J. B. Hanleyさんヨーロッパやオーストラリア、日本などから子宮頸がんの疫学、臨床の専門家が集まり、先ごろ東京で、子宮頸がん予防に関する国際シンポジウム“Women Against Cervical Cancer in Japan” が開催された。シンポジウムでは海外の参加者から、現在、日本で積極的な接種勧奨が(一時...

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30年後に胃がんは希少疾患になる 保険適用拡大後のピロリ除菌療法の展開

2014年8月

「検診から除菌まで制度が整いつつあります」と話す上村直実さんヘリコバクター・ピロリ菌の感染が確認されれば、胃炎の段階でも除菌療法に保険が適用されるようになったのは2013年2月。世界に先駆けて日本で制度化された。それから1年半、ピロリ除菌療法はどのような展開をしているのか。 ピロリ除菌で胃がんリスクは低下 図1 10年間で胃がんが発症したのはピロリ菌感染者のみ ヘリコバクター・ピロリ菌という名称は...

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