各種がん

乳がん

長期戦に臨むための治療戦略と、心の病気の早期発見が大切 乳がんの再発・転移――確かな治療法と心のケアの重要性を知ろう

2010年2月

埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科教授の 大西秀樹さん 埼玉医科大学国際医療センター 腫瘍内科准教授の 佐治重衡さん 乳がん治療は、初発の場合と、再発・転移してしまった場合とでは、治療の目的も治療法もまったく異なる。ここでは、再発・転移した場合の治療の考え方についておさらいするとともに、非常に重要であるにも関わらず、見過ごされがちな心のケアについて紹介する。 治療目標を明確にして適...

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乳房再建の方法をよく知って、イメージ通りの乳房に 不安にならないで――全摘しても自然な乳房は取り戻せる

2010年1月

名古屋第二赤十字病院 乳腺外科部長の 久留宮康浩さん 「胸を失ってしまった」 「形が崩れてしまって、左右の大きさが全然違う……」 乳がんの手術後に、患者さんからよく聞かれる声―― でも大丈夫、自信を持って 乳房再建手術で、自然な乳房は取り戻せるのだから 乳房が温存されない温存手術なんて…… 乳がんの手術には、乳房温存手術と乳房切除手術がある。温存手術は乳房の一部だけを切除し、局所での再発を...

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ザンクトガレン2009から術後の薬物治療を読み解く 個人に最適な治療を見極める! 乳がんはより個別化の時代へ

2009年12月

大阪府立成人病センター 乳腺・内分泌外科副部長の 元村和由さん 他のがん種に比べても、とくに個別化治療が進んでいる乳がん。 最近では、個人の再発リスクを遺伝子の発現状況によって判定できるようになり、より患者さんに適した治療法が分かるようになってきた。 最新の乳がん薬物治療を、今年3月に開かれた乳がん国際会議ザンクトガレン2009から紹介する。 乳がんの術後治療がシンプルになった 乳がんが早...

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カウンセラーと1対1の対話を通して「ベストの1枚」を選ぶ 「乳房にぴったり合った1枚」で患者さんの心の痛手を癒やす

2009年12月

乳房を切除した患者さんに安心感を与える1つのアイテム。それが下着メーカー・ワコールのサポート製品「リマンマ」だ。治療方法や術後の体型の変化などを考慮しながら、体にぴったりとフィットする下着に出合ったある乳がん患者さんの体験を通して、「リマンマ」の魅力を探る。 胸を失った喪失感をリマンマが埋めてくれた 完全個室で治療法や経過、体型に合わせて患者さんと一緒に熟考するカウンセリング。「パッドは...

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脱毛が少なく、副作用が少ない 乳がんの新しい薬物療法「XC療法」

2009年11月

社会保険久留米第一病院 外科部長の 田中真紀さん 効果はタキサン系抗がん剤に匹敵し、点滴の必要がなく、脱毛が少ないという新しい薬物療法に期待が高まっている。 乳がんの新しい薬物療法 進行・再発した乳がんの治療は、抗がん剤が大きな鍵を握っています。乳がんは他のがんに比べて、抗がん剤が効きやすく種類も多いため、1つが無効になっても次の薬が使え、これを繰り返すことによって長期の延命を計っている患者さ...

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後発医薬品(ジェネリック)の活用で、高額な治療費の負担が軽くなる可能性あり 家計にやさしいがん治療~乳がん患者の場合~

2009年11月

東京大学医学部付属病院 乳腺内分泌外科講師の 多田敬一郎さん 乳がんは他のがん種と比べ比較的予後が良好である。この要因として、種々の治療薬が存在し、がんの制御が可能となっていることがあげられる。しかし、高額な治療費が多いうえ、長期にわたる薬物療法の治療費が家計を圧迫し、継続的な治療が困難になるケースも見受けられる。徐々にではあるが、乳がんの治療薬にも後発医薬品(ジェネリック)が導入されてきてお...

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心臓専門医 ツビンデン × 乳がん治療のオピニオンリーダー 岩田 広治 知ってほしいのは、この心障害のリスクを回避する方法があるということ

2009年9月

ベルン大学(スイス) 心臓病学部門医師の ステファン・ツビンデンさん 愛知県がんセンター 中央病院乳腺科医師の 岩田広治さん 日本ではあまり知られていないが、乳がんの標準治療として使われる抗がん剤や分子標的薬の中に心障害を起こす危険性のある薬がある。心障害が起こって命が絶たれたら元も子もない。この分野を専門的に研究している心臓専門医、スイス・ベルン大学病院医師のステファン・ツビンデン...

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不快な後遺症を生み出す、無駄なリンパ節の切除を回避できる センチネルリンパ節生検を上手く利用して、リンパ浮腫を防ごう

2009年9月

日本赤十字社長崎原爆病院 第1外科部長の 谷口英樹さん 手術時にがん周辺のリンパ節までごっそり取り除くリンパ節郭清がこれまで多く行われてきた。 しかし、リンパ節郭清をすると、腕や手がむくむリンパ浮腫や知覚麻痺などを引き起こしやすい。 ましてや検査の結果、リンパ節に転移がなく、郭清をしなくてもよかったというケースも少なくない。 不必要なリンパ節郭清をしなくてすむには、どうしたらいいのだろう――。...

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「やわらかくて温かく、自然に近い乳房」を取り戻すために 脂肪と細血管で理想的な乳房を。オーダーメイドの新再建術

2009年6月

横浜市立大学付属 市民総合医療センター 再建外科准教授の 佐武利彦さん 乳がん患者が増えるにつれて、より美しい乳房再建のニーズも高まっています。 横浜市立大学付属市民総合医療センター再建外科准教授の佐武利彦さんは、日本ではまだ数少ない乳房再建を専門とする形成外科医です。 「それぞれの患者さんの希望や体型などにあわせて最適の乳房再建を求めてきた結果、生まれたもの」という自家組織を移植する新しい乳...

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乳がん長期生存の秘密 なぜ彼女たちは転移・再発してもがんに負けないのか、その原因を探る

2009年6月

再発7年「オンリーワンでいいじゃないか」 発想の転換で始めた猛リハビリが「奇跡」を呼んだ 田村祥子さん田村祥子さん(73歳) 94年3月に左乳房にがんが見つかり、全摘手術を受ける。01年秋頃から背中の痛みを感じ始め、02年1月に再発、骨転移で下半身全まひに。放射線、ホルモン療法の後、猛烈なリハビリに取り組む「下半身がなくなってしまった」それは文字通り、「青天の霹靂」でした。7年前の1月のある朝、い...

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