2014年3月
乳がん領域の国際的な学会であるサンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)。昨年12月に開かれたSABCS 2013の中から、注目された日本人研究者の発表をリポートするとともに、同学会発行のプレスリリースの中から話題を拾った。レポート1 HER2陽性症例では脳転移後も長期生存率が高い図 乳がんサブタイプ別、脳転移後の生存期間乳がん患者さんの10~15%で起こる「脳転移」は、薬物療法の効果が得られ...
2013年8月
「臨床試験でエビデンスをつくり出すことと、日々の臨床で目の前の患者さんの問題を解決することを両輪でやらなくてはならない」と語る渡辺 亨さん 進化を続ける乳がん治療。分子標的薬の登場からサブタイプ別の個別治療など最近の流れは速い。6月末に開催された日本の乳がん医療者が1年に1回、一堂に会する「日本乳癌学会学術総会」の会長を務めた浜松オンコロジーセンター院長の渡辺亨さんに今後の展望を聞いた。乳癌学会は...
2013年8月
「再発リスクを考慮した治療が大切」と語る津川浩一郎さん ホルモン受容体陽性の乳がんではホルモン療法が有効だが、術後補助療法の標準治療であるタモキシフェン5年服用を10年間に延長すると、再発と乳がんによる死亡リスクが低下することが指摘されている。7~8割がホルモン受容体陽性■図1 乳がんとホルモン療法乳がんは腫瘍細胞のエストロゲンが深くかかわっているため、ホルモン受容体陽性乳がんの場合は、治療の中心...
2013年8月
「患者さんの負担軽減を考えた放射線治療を目指しています」と語る鹿間直人さん 2年に1回、主に早期乳がんの治療指針が示されるザンクトガレン国際乳がん会議。その第13回会議が開催され、最終日のコンセンサス会議*では放射線治療に対しても、現時点での「評価」が行われた。その内容を盛り込みながら、最新放射線治療について紹介しよう。*コンセンサス会議=ザンクトガレン会議の特徴的な会議。世界各国から参加した約5...
2013年8月
「遺伝子検査を行うことで、治療を効果的に行い、無駄な副作用を省くことができます」と話す山内英子さん 個別化が進む乳がん治療だが、がん細胞の遺伝子を知ることで、より合理的な治療選択が可能になっている。日本ではまだ普及には遠いが、海外では一般的な乳がんの遺伝子検査。その実際とは――。がん細胞のタイプに合わせた適切な治療とは?■図1 乳がん細胞にはいろいろな種類がある乳がん細胞には、ホルモン受容体の帽子...
2013年8月
Andrew Seidman 1959年ニューヨーク生まれ。1995年から現在まで世界のトップレベルであるMSKCC(Memorial Sloan-Kettering Cancer Center)で乳がん領域の第一線で活躍する腫瘍内科医。多くの重要な臨床試験を実施しASCOなどで報告している 米国の有名女優が、がん予防のために乳腺を切除して乳房を再建するというニュースが話題を呼んだ。米国での乳がん...
2013年8月
「家族の助けも借りながら、バランスのよい食事を心がけましょう」と話す高嶋浩子さん 副作用の症状のために食事が摂りにくかったり、調理が困難といった悩みを抱える乳がん患者さんは少なくない。また、乳がんと食べ物・栄養の関連について、巷ではさまざまな情報が溢れ、どのように食事をしたらよいのか戸惑う患者さんも多い。乳がん患者さんの食事に対する基本的な考え方とはどのようなものだろうか。副作用を乗り切る食事 ■...
2013年8月
「日本でも世界最大規模の乳がんコホート研究が始まっています」と話す山本精一郎さん 「明らかでない情報のために生活を制限しすぎないほうがよいと思います」と話す溝田友里さん 再発を気にして、食事をはじめとした生活の制限をしている乳がん患者さんは少なくない。しかし、再発予防の情報にはっきりとしたエビデンスがあるものはほとんどないのが現状だ。患者さんが生活習慣を考えるうえでのポイントとは――。再発を防ぐ生...
2013年3月
「焦らず正しい情報を得てから治療へ入りましょう」と話す黒井克昌さん 乳がんは年間約6万人が罹患し、年々、患者数は増え続けています。これまでは、閉経前後の40代後半~50代前半に多かったが、閉経後の患者さんも増えています。ここでは初期治療の基礎知識について、わかりやすく解説します。Q1 がんは乳房のどこにできるの? 乳房は乳腺と脂肪などからなり、じん帯によりその形が保たれています。乳腺は、乳汁(母...
2013年3月
乳がん薬物療法の第一人者である渡辺 亨さん 乳がんは、最も個別化治療が進んでいる疾患の1つといえる。個々の患者に適した治療を選択するためには、具体的にどのようにすればいいのだろうか。2011年に改訂された『乳癌診療ガイドライン』をもとに、乳がん薬物療法について解説する。2011年にガイドラインが改訂乳がんの診療ガイドラインが初めて登場したのは2004年。以後改訂を重ね、2011年には新たな改訂版が...