2011年12月
スキルス胃がんで夭折した元NHKアナウンサーが愛娘に遺したもの かつてNHK「おはよう日本」6時台のキャスターを務めた小林真理子さんが、先頃、スキルス胃がんで亡くなった。43歳の若さだった。6歳になる一人娘・愛実ちゃんの心のケアを気遣った真理子さんは、幼い子どもをかかえながら、若くしてがんに倒れていく親たちの苦悩をサポートするNPO法人設立に、限られた余命を捧げて逝った。 「残念なお知ら...
2011年11月
乳がんで妻ふたりを亡くした気鋭のジャーナリストが今、思うこと 最愛の妻・節子さんを炎症性乳がんで亡くして7年──、田原総一朗さんは、深い喪失感を癒やしきれない中で、鋭い評論活動を続けている。節子さんを看病しながら、医療の本質は患者と医師とのコミュニケーションにあると気づいた田原さんに、「がんばらない」「あきらめない」の医師、鎌田實さんが、がん医療のあり方から原発問題まで、問...
2011年10月
すわ くにお 東京大学医学部卒業。マサチューセッツ総合病院、ハーバード大学などを経て、帝京大学教授。医学博士。専門は麻酔学。著書として、専門書のほか、『パソコンをどう使うか』『ガンで死ぬのも悪くない』など、多数。「がんと睡眠」をキーワードとして調査しました。テーマは2つで、1つは睡眠ががんの発生と経過に影響するか、もう1つはがんで睡眠が障害されるメカニズムや対応・治療です。両者とも希望したデータが...
2011年10月
大腸がんを患いながら南相馬市で放射線と向きあい、診療を続ける産婦人科医師の執念放射線との闘いはわが余命との競争ですたかはし りょうへい 1938年、台湾省台中県生まれ。福島県立医科大学卒。インターン終了後、同大学産婦人科学教室入局。第7回国際不妊学会にて開発したトランスヂューサーで「光導伝素子による卵管運動の測定法」を発表。1971年原町市立病院産婦人科部長兼福島県立医科大産婦人科非常勤講師。19...
2011年9月
すわ くにお 東京大学医学部卒業。マサチューセッツ総合病院、ハーバード大学などを経て、帝京大学教授。医学博士。専門は麻酔学。著書として、専門書のほか、『パソコンをどう使うか』『ガンで死ぬのも悪くない』など、多数。 がんを分類する方法にTNM分類というのがあります。「がんの進行度を分類する方法」といえるでしょう。よく使われるがんの「ステージ分類」に関係していますが、専門家は別として、このTNM分類...
2011年9月
人間の幸せとは何か。今、それが問われている すずき かん 1964年、兵庫県生まれ。1986年、東京大学法学部卒業、通商産業省(現経済産業省)に入省。1999年、通商産業省を退官し、慶應義塾大学助教授。2001年、参議院議員選挙に東京選挙区から立候補、初当選。2007年、2期目の当選。民主党政策調査会副会長を経て、2009年、鳩山内閣で文部科学副大臣に就任。2010年、菅内閣で文科副大臣に再任...
2011年9月
鎌田實さんが、先ごろ、原発事故に関する本を上梓した。チェルノブイリで長年、甲状腺がんや小児白血病の子どもたちの治療に関わってきた鎌田さんは、事故発生以来、毎日、ブログに所感を発表してきた。鎌田さんは原発事故の先に何を見たのか──。自分を含めてなさけない 『なさけないけど あきらめない』は、福島の人たちの命を守りながら、日本全体がメルトダウンし...
2011年9月
おおにし まさお 1946年生まれ。1971年、北海道大学英文科卒。同年読売新聞社入社。科学部、調査研究本部を経て2006年退社。医学・医療、環境問題を中心に著述業の傍ら、埼玉医科大学客員教授、東京医科大学兼任教授を務める。近著に『インフルエンザ対策』(ポプラ社)、『放射線医療』(中公新書)など 東日本大震災によって起きた福島第1原子力発電...
2011年9月
しまむら よしき 11歳で開放隅角緑内障のため、両眼に手術を受けたことを機に「病気を薬で治す」ことを決心。その後、製薬会社に入社。RECIST(固形がんに対する抗腫瘍効果の判定基準) 制定の産業側代表。1988 年、千葉大学大学院薬学研究科博士前期課程修了(薬学修士) 2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。その震災の影響で、福島第1原子力発電所が制御不能の事態に陥っています。 今回の...
2011年9月
「放射線の影響について、 現状に合った正しい情報を 伝えていきたい」と語る 米原英典さん 福島第1原発事故による放射性物質汚染が健康被害を及ぼすのではないか、がんを増長させるのではないかと懸念する患者さんは少なくない。事故発生から現在までの放射線による汚染の実態、食品の安全性は一体どうなのだろうか。 不必要に怖がらないためにも、正確な情報をここで1度整理しておこう。 -放射線が人体に及ぼす影響...