検査・治療法

ガンマナイフや手術をも凌ぐ放射線治療 頭頸部がん等、放射線の可能性を広げるノバリスの成果

2005年10月

浅ノ川総合病院 脳神経外科部長の 大西寛明さん 昨年9月、石川県金沢市の浅ノ川総合病院はノバリスの日本第1号機を導入した。 ノバリスは、ドイツのブレインラボ社が、定位放射線治療用に開発した高精度・多機能のX線発生装置のリニアックである。IMRT(強度変調放射線治療)の機能のほか、いろいろな方向から照射する複数のビームを瞬時に腫瘍の形に一致させ、正常組織をさけて照射するなどの機能も備わっている...

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がん病巣を追尾しながら照射する究極のピンポイント治療 動体追跡照射で肺がんなどに大きな効果

2005年10月

北大病院放射線部助教授の 白土博樹さん 肺がんや肝臓がんなどの腫瘍は、息を吸ったり、吐いたりするたびに動いて、その位置が変わる。横隔膜の近くにできた肺がんだと3センチもの振幅があるといわれる。前立腺がんなどの腫瘍は、腸が便を押し出そうとする動きに伴ってその位置が変わる。そのため、例えば直径1センチの肺がんで呼吸のたびに左右に1.5センチの振幅がある場合、腫瘍を含む4センチ程度に放射線を照射...

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放射線治療による副作用とその対策 皮膚炎には軟膏を、膀胱炎や下痢なら十分に水分を補給しよう

2005年10月

やました こうすけ 神奈川県立がんセンター放射線治療科医長。 1956年東京生まれ。 81年防衛医科大学医学部卒業。 各地の自衛隊病院、国立がん研究センター等を経て現職。放射線治療に関する啓蒙活動を行いながら、患者側の視点やQOLを大切にした医療をめざす 神奈川県立がんセンター 放射線治療科医長の 山下浩介さん 放射線治療ってこわいもの?照射法や機器の発達により、昔のような副作用は減っています放...

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在宅ホスピスを長続きさせるコツ 日本ホスピス・在宅ケア研究会理事の梁勝則さん(医師)に聞く

2005年9月

在宅ホスピスに熱心に取り組む 梁勝則さん 在宅ホスピスとは がんの末期、病院ではなくて家で過ごしたいと思った場合に、「在宅ホスピス」という選択肢があります。これは、ホスピスの重要な要素である「症状緩和」と「精神的な支援」を、自宅で受けることです。 「施設ホスピス」が医師や看護師にほとんどすべてお任せするのに対し、「在宅ホスピス」の介護の中心は家族です。何しろ、医師や看護師が患者さんの家にい...

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患者の最高のサポーター・家族はどこまで支えられるか 濃密な時間を共有するために必要なこと

2005年9月

医療法人財団健愛会 あおぞら診療所新松戸理事長の 和田忠志さん わだ ただし 1990東京医科歯科大学医学部卒業。 同5月より特定医療法人財団健和会みさと健和病院臨床研修医、92年4月より東京都立広尾病院神経科などを経て、99年6月にあおぞら診療所を設立。 理事長に就任。現在に至る。在宅医療に関する論文、著書多数。 大切なのは患者の思いを聴き取ること 「突然、容態が急変することもあるのでは...

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体験者の声で見えてきた在宅ホスピスの光と影 「わが家で最期」を選んだそれぞれの形

2005年9月

〈人生最後のときは、家で過ごしたい〉 いつしか漠然と、私はそう考えるようになった。 それは、今時珍しく「自宅出産」を選択したことがきっかけだった。 自分の日常に囲まれて、家族とともに「そのとき」を迎えることができた。病院の時間的な事情に合わせるのではなく、あくまで「私」のペースですべてが進んでいく。助産師はお産で何が起きるのか、前もって詳しく説明してくれる。また、何が起きても対処できる...

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患者の不安や痛みを軽減する音楽療法 手術前後のQOLアップが実証された!

2005年9月

茨城音楽専門学校 音楽療法科科長の 高橋多喜子さん たかはし たきこ 茨城音楽専門学校音楽療法科科長。 日本音楽療法学会認定音楽療法士。 心理音楽療法研究所主宰。 高齢者、障害児のための音楽療法、及び、精神科において10数年、音楽療法に携わる。 国立音楽大学音楽学部楽理学科卒。 音楽療法って何? QOLアップ、障害の改善を目的に、音楽のもつ治療的特質を計画的に用いること 音楽を聴くと、気分が...

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これだけは知っておきたい。在宅医療の基礎知識 緩和ケアは在宅でも受けられる

2005年9月

在宅がん治療の草分け的存在福島労災病院外科部長の蘆野吉和さん効果がない場合でも不利益が少ない在宅抗がん剤治療在宅がん治療には、大きく分けて二つの意味があると思います。ひとつは、入院せず、自宅で生活しながら、化学療法(抗がん剤治療)を受けるという意味。もうひとつは、がんの進行とともに表れる症状を和らげ、患者さんの自宅での日常生活を可能にするという意味。いわゆる、緩和ケアですね。まず、抗がん剤治療です...

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がん患者のQOLを高める「食楽」療法

2005年9月

地域栄養ケアPEACH厚木代表の 江頭文江さん 「最後まで口から食べたい」と希望している在宅のがん患者は多い。介護を支える家族も「最後まで口から食べさせたい。食べる楽しみを続けさせたい」と願っている。 最近、訪問栄養ケアなどのサポートによって、一部の地域では在宅がん患者の「食べる喜び」を維持できるようになりつつある。在宅がん患者は、自分の口から食べることで喜びを感じ、満足した表情を見せる。そ...

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副作用はもう恐れることはない 正しく理解することから始まる、症状緩和のセルフケア

2005年9月

国立看護大学校 成人看護学教授の 飯野京子さん いいの きょうこ 1960年生まれ。 82年新潟大学医療技術短期大学部卒。 1999年聖路加看護大学大学院修士課程成人看護学がん看護CNSコース卒。 82年国立がん研究センター中央病院、看護師。 2001年国立看護大学校成人看護学教授。 専門は、成人看護学、がん看護。 ひと昔前のがんの患者さんは、病院で医療者にお任せというのが基本でし...

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