バーキットリンパ腫でCODOX-M/IVAC療法が効かない。今後の治療法は

回答者・岡元るみ子
千葉西総合病院外来化学療法センター長/腫瘍内科部長
発行:2015年10月
更新:2019年8月

  

父(67歳)がバーキットリンパ腫(BL)Ⅲ(III)期と診断されました。CODOX-M/IVAC交替療法を受けていますが、あまり治療効果が良くありません(腎機能の低下で、抗がん薬の量を減らしている)。もし現在の治療で効果が見られなかった場合、今後どのような治療が考えられますか。

(39歳 男性 北海道)

症状を和らげることを目的とした 抗がん薬治療や放射線治療の検討も

千葉西総合病院外来化学療法
センター長の岡元るみ子さん

バーキットリンパ腫は、高悪性度B細胞リンパ腫で、2~3日で腫瘍が倍の大きさになってしまうほど、病状が急速に進む一方で、治療効果も現れやすい疾患です。急性リンパ性白血病のように最初から強い治療を行い、腫瘍を小さくしていくことと中枢神経浸潤を予防することが、治療の基本的な考え方になります。

この治療はR-CHOP療法に比べても強い治療になりますが、若年の患者さんでは治療効果が現れる人は多く、米国の臨床試験では、奏効割合(CR+PR)100%という報告もあります。しかし、残念ながら60歳以上の患者さんの治療成績は不良です。お父様のように高齢、腎機能の低下や、副作用が強く出た場合は、抗腫瘍薬を減量する必要があります。

他にもHyper-CVAD±MAという治療法もあります。CODOX-M/IVAC交替療法と同様に強い治療になり、リツキシマブを併用することでさらに生存期間が延長しています。なおバーキットリンパ腫でも、中枢神経浸潤の予防法(メトトレキサートの大量投与や髄腔内投与など)が併用されます。しかし高齢者では、このような大量のメトトレキサートや大量のシタラビンを含む強力な治療を集中して投与する方法が難しくなります。現状としては厳しいのは確かですが、CODOX-M/IVAC交替療法が効かない場合、寛解を目指すのではなく、症状を和らげることを目的とした抗がん薬治療や放射線治療を併用する場合もあります。

以上を踏まえて、今一度主治医の先生とご相談されてはいかがでしょうか。

CODOX-M/IVAC交替療法とは、CODOX-M療法とIVAC療法を組み合わせた治療法。CODOX-M=シクロホスファミド+ビンクリスチン+ドキソルビシン+メトトレキサート/IVAC=イホスファミド+エトポシド+シタラビン Hyper-CVAD±MAは、Hyper-CVAD療法±MA療法の治療法。Hyper-CVAD=シクロホスファミド+ドキソルビシン+ビンクリスチン+デキサメタゾン/MA=メトトレキサート+シタラビン リツキシマブ=商品名リツキサン シタラビン=商品名キロサイド

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