闘病記

進行直腸がんと 闘わない という生き方を選択した名脇役・入川保則さん がんに最後のひと花を咲かせてもらった気持ちです

2012年1月

入川 保則 いりかわ やすのり 1939年、兵庫県出身。テレビシリーズ「水戸黄門」「銭形平次」「部長刑事」など人気時代劇や刑事ドラマの名脇役として活躍。2010年7月、直腸がんが発覚したものの、抗がん剤治療を一切拒否。肝臓への転移が見つかり余命半年と宣告された現在も、役者として活躍し続け、今年9月には初の主演映画「ビターコーヒーライフ」も撮り終えた 進行がんが見つかり余命が限られているこ...

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元・笑点の名司会者が、がんを抱えながら大事に育てたもの 落語一途、人情を残して星になった──。5代目三遊亭圓楽さん(落語家)享年76

2012年1月

5代目三遊亭圓楽さん (落語家) 享年76 「星の王子様」の愛称で親しまれた人気落語家・5代目三遊亭圓楽さん。腎臓病、がん、そして転移と、度重なる病のなか、落語界に生きる者に託した思いとは──。 圓楽一門の若手落語家、三遊亭王楽さんには、実父の好楽さんをはじめとする兄弟子たちがうらやむ宝物がある。10年前、まだ入門間もないころに師匠から直々に教えられた10席の演目の録音テープである。 王楽さんの宝...

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がん体験、父の死を機に歌で一緒に人生を語り合えるようになりました 歌手・園まり × 鎌田 實

2012年1月

父・母・姉ががんに罹ったベテラン歌手が自らも乳がんに罹り、歌手生活50周年を迎えた今、想うこと 今から約半世紀前、「逢いたくて逢いたくて」「夢は夜ひらく」「何も云わないで」など、相次いでミリオンヒットを飛ばした園まりさん。中高年にとっては、忘れられない女性シンガーのひとりである。園さんは4年前に乳がんと診断され、手術をした。更年期症状の不整脈にも悩まされ、苦悩の数年を送ったが、乳がん体験によって、...

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「言いたくても言えない」がん患者の思いを代弁したい 「目指せ!一がん息災」。自らの乳がん体験をブログに綴る新聞記者・秦野るり子さん

2012年1月

はたの るりこ1982年読売新聞社入社。経済部を経て、1989年外報部(現・国際部)に異動。読売新聞社初の女性特派員としてワシントン支局、ジャカルタ支局、ローマ支局を経て、2008年調査研究本部。2010年2月に乳がんと診断される。2011年4月より読売新聞社のサイト「yomiDr.(ヨミドクター)」にブログを掲載。 全国紙の国際部という報道の第一線で仕事をしてきた女性記者が、自らの乳がん体験を...

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骨肉腫治療による人工膝関節置換術を受け、スポーツに果敢に挑戦するアスリート魂 人工関節でも運動できることを自分の体で証明してみせる!

2011年12月

今利紗紀さん (団体職員) いまり さき 1983年生まれ。2004年の中京大学体育学部2年生のときに左膝に骨肉腫を発症し、人工膝関節置換術を受ける。翌年、再発・肺転移への治療を経て、2007年教員免許を取得。2009年、「運動器の10年世界運動キャンペーン」のイベントでオーストラリア大陸を電動アシスト付き自転車で走破 人工膝関節の見本をもった今利さん。重さ約2キロの金属の塊はいかにも重い。運動器...

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光がいくつあるか、これが重要なんです ステージ4の肺がんと闘う、東京プリン・牧野隆志さん

2011年12月

まきの たかし1964年2月17日生まれ。近畿大学卒業後にバンド活動に入り、その後ラジオのDJやテレビのリポーターなどとして活躍。1997年に、伊藤洋介氏と東京プリンを結成。現在は、仙台放送『あらあらかしこ』のメインパーソナリティーをはじめ、イベント司会、ゲームプロデュースなどマルチに活動している。 牧野隆志さんは、プリンのかぶり物にサングラス、ネクタイ、スーツ姿で登場して、ひねりの効いたコミッ...

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夫を愛し、家族を愛し、日々の暮らしを愛して思いを詠み続けた 息をするように歌を詠み、歌で愛を貫いた──。河野裕子さん(歌人)享年64

2011年12月

河野裕子さん (歌人) 享年64 妻として、母として、1人の女性として、そしてがんを抱えてもなお、そのみずみずしい感性を詠った歌人・河野裕子さん。歌は、死の直前まで詠われ続けた。河野さんの思いは歌に乗り、その死の後も、人々の心の中に生き続けている──。 「一日に何度も笑ふ笑ひ声と笑ひ顔を君に残すため」── 河野裕子 「一日が過ぎれば一日が減つてゆく君との時間 もうすぐ夏...

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幼き子を遺して逝く若き母親に思いを馳せ、NPOの立ち上げへ NHKアナウンサー・武内陶子/弁護士・髙井伸太郎 × 鎌田 實

2011年12月

スキルス胃がんで夭折した元NHKアナウンサーが愛娘に遺したもの かつてNHK「おはよう日本」6時台のキャスターを務めた小林真理子さんが、先頃、スキルス胃がんで亡くなった。43歳の若さだった。6歳になる一人娘・愛実ちゃんの心のケアを気遣った真理子さんは、幼い子どもをかかえながら、若くしてがんに倒れていく親たちの苦悩をサポートするNPO法人設立に、限られた余命を捧げて逝った。 「残念なお知ら...

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「絶対復帰する」その言葉を胸に、1歩1歩前へ 骨肉腫と闘うJリーグ・大宮アルディージャの塚本泰史さん

2011年11月

つかもと たいし1985年7月4日生まれ、埼玉県出身。埼玉県立浦和東高校から駒澤大学に進学。大学時代には関東大学リーグのベストイレブンに2度選ばれ、卒業と同時に大宮アルディージャに入団。ポジションはディフェンダー。 復帰に向けて、1歩1歩頑張ります──。Jリーグ・大宮アルディージャの塚本泰史さんが右大腿骨に骨肉腫があることを発表したのは2010年2月のこと。その後、手術、抗がん剤治療を経て、今、...

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快楽を追求したSM界の寵児は、生を遊び、最期のときさえも遊んだ 借金にがん、どんな風に吹かれてもしなやかに、一期の夢を生きた──。団鬼六さん(作家)享年79

2011年11月

団鬼六さん (作家) 享年79 人は、その生の時間をどこまで楽しむことができるのか。がんすらも自らの人生ゲームに入れて最期まで遊び倒した、SM作家の大御所、団鬼六さんの人生の楽しみ方とは──。写真/Yasuko Fujisawa その作家の遺作となったエッセイ『愛人犬アリス』の巻末には、1枚の写真がある。 家族はもちろん作家仲間、編集者、映画関係者、趣味の将棋界関係者、なじみのバーのママ、世話に...

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