2011年12月
今利紗紀さん (団体職員) いまり さき 1983年生まれ。2004年の中京大学体育学部2年生のときに左膝に骨肉腫を発症し、人工膝関節置換術を受ける。翌年、再発・肺転移への治療を経て、2007年教員免許を取得。2009年、「運動器の10年世界運動キャンペーン」のイベントでオーストラリア大陸を電動アシスト付き自転車で走破 人工膝関節の見本をもった今利さん。重さ約2キロの金属の塊はいかにも重い。運動器...
2011年12月
まきの たかし1964年2月17日生まれ。近畿大学卒業後にバンド活動に入り、その後ラジオのDJやテレビのリポーターなどとして活躍。1997年に、伊藤洋介氏と東京プリンを結成。現在は、仙台放送『あらあらかしこ』のメインパーソナリティーをはじめ、イベント司会、ゲームプロデュースなどマルチに活動している。 牧野隆志さんは、プリンのかぶり物にサングラス、ネクタイ、スーツ姿で登場して、ひねりの効いたコミッ...
2011年12月
河野裕子さん (歌人) 享年64 妻として、母として、1人の女性として、そしてがんを抱えてもなお、そのみずみずしい感性を詠った歌人・河野裕子さん。歌は、死の直前まで詠われ続けた。河野さんの思いは歌に乗り、その死の後も、人々の心の中に生き続けている──。 「一日に何度も笑ふ笑ひ声と笑ひ顔を君に残すため」── 河野裕子 「一日が過ぎれば一日が減つてゆく君との時間 もうすぐ夏...
2011年12月
スキルス胃がんで夭折した元NHKアナウンサーが愛娘に遺したもの かつてNHK「おはよう日本」6時台のキャスターを務めた小林真理子さんが、先頃、スキルス胃がんで亡くなった。43歳の若さだった。6歳になる一人娘・愛実ちゃんの心のケアを気遣った真理子さんは、幼い子どもをかかえながら、若くしてがんに倒れていく親たちの苦悩をサポートするNPO法人設立に、限られた余命を捧げて逝った。 「残念なお知ら...
2011年11月
つかもと たいし1985年7月4日生まれ、埼玉県出身。埼玉県立浦和東高校から駒澤大学に進学。大学時代には関東大学リーグのベストイレブンに2度選ばれ、卒業と同時に大宮アルディージャに入団。ポジションはディフェンダー。 復帰に向けて、1歩1歩頑張ります──。Jリーグ・大宮アルディージャの塚本泰史さんが右大腿骨に骨肉腫があることを発表したのは2010年2月のこと。その後、手術、抗がん剤治療を経て、今、...
2011年11月
団鬼六さん (作家) 享年79 人は、その生の時間をどこまで楽しむことができるのか。がんすらも自らの人生ゲームに入れて最期まで遊び倒した、SM作家の大御所、団鬼六さんの人生の楽しみ方とは──。写真/Yasuko Fujisawa その作家の遺作となったエッセイ『愛人犬アリス』の巻末には、1枚の写真がある。 家族はもちろん作家仲間、編集者、映画関係者、趣味の将棋界関係者、なじみのバーのママ、世話に...
2011年11月
乳がんで妻ふたりを亡くした気鋭のジャーナリストが今、思うこと 最愛の妻・節子さんを炎症性乳がんで亡くして7年──、田原総一朗さんは、深い喪失感を癒やしきれない中で、鋭い評論活動を続けている。節子さんを看病しながら、医療の本質は患者と医師とのコミュニケーションにあると気づいた田原さんに、「がんばらない」「あきらめない」の医師、鎌田實さんが、がん医療のあり方から原発問題まで、問...
2011年11月
増元幸司さん (フォトグラファー) ますもと こうじ 1968年生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社にカメラマンとして勤務。99年に独立し、商業写真の撮影とともに独自の制作活動を行っている。2010年に3期の舌がん発症。舌の右半分と頸部リンパ節を切除し、腕の皮と血管を移植して舌を再建した。今年から仕事も制作活動も再開 商業写真の"カメラマン"として活躍しつつ、"フォ...
2011年10月
佐々木サチ子さん (ふれあいサロン主宰) ささき さちこ 1940年生まれ。生保会社で育成所長を務めた後、民生委員の仕事やボランティア活動に邁進。2009年、乳がん4期と診断され、右乳房を全摘。骨転移も見つかり、「余命3カ月」と宣告される。現在も化学療法を継続しながらも、ボランティア活動などを再開し、人生を楽しんでいる ある時は生保会社の育成所長、ある時はギャンブラーとして華やかな世界で活躍してき...
2011年10月
てらうち たけしミュージシャン。1939年、茨城県生まれ。関東学院大学在学中よりプロ活動を開始し、63年にブルージーンズを結成。ヒット曲に『運命』『津軽じょんがら節』など多数あり、そのギターテクニックから『エレキの神様』の異名をとる。 エレキギタリストの草分け、寺内タケシさんは、現在、市民へのがん知識の普及・啓発などを行っているNPO法人「群馬がんアカデミー」の理事として、患者の視点からさまざま...