各種がん

「CAR-T療法」「二重抗体療法」など期待される治療法が次々登場 進歩し続ける多発性骨髄腫の新しい治療法

2022年2月

「CAR-T療法は今までなら、どの治療でも効かなくなっているような患者さんにも効果があることが臨床試験によって証明されています。また、1回投与するだけなので、無治療の期間を持てるのは、QOLの面からも大きなメリットです」と語る石田禎夫さん 多発性骨髄腫の治療は、この15年間ほどで10種類の新規薬剤が登場し、20通り以上の併用療法が行われるようになって、著しい進歩を遂げてきた。現在、さらにその先へと...

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大腸のAI内視鏡画像診断が進化中! 大腸がん診断がより確実に

2022年1月

「病変が一瞬でも、ほんの一部分でも、カメラに映りさえすれば、AIなら見逃さず、見つけ出すことができます」と語る斎藤さん 内視鏡による診断と治療が世界でもっとも進んでいるのは日本。医療機器の多くを海外からの輸入に頼っている我が国だが、消化器内視鏡だけは日本製が世界シェアの90%以上を占めるという。日本の内視鏡技術に世界が注目する中、「大腸内視鏡AI」が登場したのは、2019年3月のことだった。それか...

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胃がん新ガイドライン「条件付き承認」で増える治療選択 1次治療でオプジーボ承認

2022年1月

「今回1次治療に適応拡大されたオプジーボは、臨床試験の結果からバイオマーカーCPS5以上で積極推奨となっていますが、5未満でも状況に応じて使用可能となりました」と語る牧山明資さん 2021年11月、免疫チェックポイント阻害薬オプジーボが、治癒切除不能なHER2陰性の進行・再発胃がんに適応拡大された。3次治療以降ではすでに承認されていたが、それに1次治療も追加となった形だ。これを受けて12月、日本胃...

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肺がん治療の最新トピックス 手術から分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬まで

2022年1月

「小型の非小細胞肺がんに対して標準治療の肺葉切除と縮小手術である区域切除の比較試験を行った結果、区域切除群の生存期間が有意に長いことが明らかになりました。外科分野における最近のトピックでしょう」と語る久保田さん 近年、目覚ましい進歩を遂げている非小細胞肺がんの治療。いくつもの臨床試験が進められており、2021年も新しいデータが報告されている。そうした中から、実際の治療に大きな影響を与えることになり...

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高齢の肝細胞がん患者さんに朗報! 陽子線治療の有効性が示された

2021年12月

「がん病巣にだけ照射できるという陽子線治療の特徴が、肝細胞がんにとって非常に大きな意味を持ちます」と語る奥村敏之さん 「陽子線治療は、高齢の肝細胞がん患者さんにとって有効な選択肢になると思います」と語る飯泉天志さん 放射線治療の一種である陽子線治療の将来性に国内でどこよりも早くから着目し、取り組み続けてきたのが筑波大学だ。今年(2021年)9月、欧州臨床腫瘍学会(ESMO2021)において、筑波大...

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栄養療法+消化酵素補充療法で予後が改善! 膵がんは周術期の栄養が大事

2021年12月

「膵がんの集学的治療が標準治療になった今、膵がんの予後を改善するのは栄養管理、栄養療法です」と語る松尾洋一さん 10年くらい前まで「手術が可能なら手術、不可なら化学療法」と、ほぼ二択しかなかった膵がん治療。しかし、近年では手術と化学療法、場合によっては放射線治療などを組み合わせた集学的な治療により、難治がんながら、予後の改善が期待されるようになっている。それと合わせて期待されているのが、術前、術後...

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ADT+タキソテール+ザイティガ併用療法が有効! ホルモン感受性前立腺がんの生存期間を延ばした新しい薬物療法

2021年12月

「転移性ホルモン感受性前立腺がんに、1次治療からADTとタキソテールとザイティガの3剤併用療法を行うことで、生存期間が延長することが明らかになりました。とくに転移が多い患者さんにとって、恩恵がある治療法と言えるでしょう」と語る上村博司さん 2021年のESMO(欧州臨床腫瘍学会)で、「ADT+タキソテール」の標準治療にザイティガを加えた「ADT+タキソテール+ザイティガ」の3剤併用療法が、転移のあ...

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オプジーボ+ヤーボイ併用療法への期待と問題点 治療成績が向上している悪性胸膜中皮腫の手術と薬物療法

2021年11月

「オプジーボ+ヤーボイ併用療法の適応は1次治療のみです。現在すでに治療を受けている患者さんは使えません。こうした使用条件が撤廃されることを望んでいます」と語る長谷川誠紀さん 悪性胸膜中皮腫で手術の対象となるのは全体の約10%で、手術は化学療法と組み合わせることが基本となっている。手術技術の進歩、有効な薬剤の登場、適切な患者さんの絞り込みなどにより、手術の治療成績は徐々に向上してきた。手術できない場...

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術後のホルモン療法は10年ではなく7年 閉経後ホルモン受容体陽性乳がん試験結果

2021年11月

「SALSA試験の内容は信用に足るもので、最近は当院でも7年で止めるよう指示をしています」と語る中村清吾さん 閉経後の乳がん患者さんが術後に投与されるホルモン療法薬のアロマターゼ阻害薬。再発予防効果が期待される一方、副作用との兼ね合いで、何年が最適な服用期間なのか、エビデンスが待たれていた。そんな中、長期投与群(10年)と短期投与群(7年)を比較したSALSA試験報告がNEJM誌(ザ・ニューイング...

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新しいペプチド受容体核医学内用療法(PRRT)がスタート 希少がんで見つけるのが難しい神経内分泌腫瘍

2021年10月

「ペプチド受容体核医学内用療法は、日本神経内分泌研究会や患者さんがここ数年待ち望んでいた承認でした」と語る高田良司さん 希少がんの1種である神経内分泌腫瘍の新しい治療薬「ルタテラ」が、2021年6月に承認され、いよいよ治療が始まろうとしている。この薬は、腫瘍細胞に発現しているソマトスタチン受容体と結合するソマトスタチン類似物質に、放射性物質を取り付けた構造になっている。腫瘍細胞に結合し、体内から放...

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