2016年9月
EGFR遺伝子変異陽性の場合には、*タルセバ等の次の薬(2次治療薬)として、*タグリッソが検討されており、免疫チェックポイント阻害薬はあまり有効ではないということを聞いたことがあります。なぜ、EGFR遺伝子変異陽性の患者には免疫チェックポイント阻害薬が有効でないのか、あるいはこの情報は誤りなのかを知りたいです。(男性 埼玉県)A EGFR遺伝子変異患者では、効果は限定的日本医科大学付属病院がん診療...
2016年8月
気管支鏡での生検が難しいと聞きました。*ジオトリフはまだ奏効していますが、耐性が生じてからの再生検に不安があります。①血液から耐性が生じているかどうかをわかりますか? ②生検は何回も受けることは可能ですか? ③やはり、耐性前の組織での再生検では、次の薬(*タグリッソ)の効果の参考にはなりませんか?(女性 東京都)A まだ研究段階。現状では組織を用いて検査日本医科大学付属病院がん診療センター長の久保...
2016年8月
EGFR遺伝子変異陽性だった場合に使える分子標的薬として、*タグリッソの次に出てくる薬はいつ頃ですか?免疫チェックポイント阻害薬は、体力がなければ使うことは難しいのでしょうか。最後の手段として考えたほうがよいですか?(女性 東京都)A EGFR遺伝子変異陽性なら、まずはEGFR-TKIを勧める日本医科大学付属病院がん診療センター長の久保田 馨さん現在開発中のEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR...
2016年8月
EGFRチロシンキナーゼ阻害薬の*ジオトリフによる副作用対策として、現在抗生物質(*ビブラマイシン)を服用しています。症状が消えた場合も予防として、服用したほうがよいですか?(女性 東京都)A 症状がなければ止めてよい日本医科大学付属病院がん診療センター長の久保田 馨さん副作用については具体的には書かれていませんが、恐らく皮疹の症状が出ているのだと思います。現在抗生物質を服用されているということで...
2016年8月
免疫チェックポイント阻害薬は、今後どのような人に効果があるのか解明される可能性はありますか?(女性 東京都)A 研究段階だが、PD-L1強陽性患者に効果があるとの報告日本医科大学付属病院がん診療センター長の久保田 馨さん現在のところ、腫瘍細胞の50%以上にPD-L1という物質が発現している、いわゆるPD-L1強陽性患者に対して、*オプジーボなど免疫チェックポイント阻害薬の効果が高いとの研究報告があ...
2016年3月
肺腺がんと診断されました。原発巣は約5㎝、リンパ節転移はなく、ステージⅠ(I)Bで手術を受けました。術後*UFTを服用し始めたのですが、吐き気と食欲不振が続いています。2年間服用したほうがよいと言われていますが、UFTに替わる薬はないのでしょうか。(55歳 男性 群馬県)A 半年から1年間の服用を目指しては日本医科大学付属病院がん診療センター長の久保田 馨さんステージⅠ(I)の肺腺がん患者が術後に...
2016年3月
77歳になる父のことで相談します。肺腺がんのステージⅢ(III)Aで、左肺下部に1㎝ほどの腫瘍があり、リンパ節転移もあると診断されました。遺伝子変異のないタイプです。入院して化学放射線療法を受けることになり、抗がん薬治療(*タキソール+*パラプラチン)の1クール目はとくに問題なく終わったのですが、2クール目の投与開始から2日目に発熱と下痢、血圧と白血球数が低下しました。原因は腸炎だったようですが、...
2016年3月
*イレッサを服用することになりましたが、私は子どものころからアトピー性皮膚炎(ダストアレルギー)です。季節の変わり目やストレスを感じたときなど足首、膝裏がかゆくなり、そのたびにステロイド外用薬を塗って対処しています。イレッサの服用によってかゆみが悪化するのではないかと心配なのですが、とくに注意することや対処法はあるのでしょうか。また、これまで何回か巻き爪になったこともあるので、爪についても注意点を...
2016年3月
*イレッサの服用を始め、1日2回、保湿剤(*ヒルドイドソフト軟膏)を顔や体に塗っています。ただ、これまでクリームなどをあまり塗ったことがないので、どの程度塗ったらいいものか、よくわからないのですが……。(67歳 男性 愛知県)A 人差し指の第一関節の量で 手の平2枚分の面積に塗る日本医科大学付属病院がん診療センター長の久保田 馨さん保湿剤は、効果を得るためにしっかりした量を皮膚全体に塗布します。ヒ...
2016年3月
*イレッサの服用から約2週間後、お腹や背中に赤い発疹が出ました。ステロイド外用薬(*アンテベート軟膏)を塗っていますが、副作用が気になるので、長く続けたくありません。もし改善されず、皮膚障害が強いと減量や休薬になることもあるのですか。(55歳 女性 東京都)A 改善されなければ休薬も。コントロールが大切日本医科大学付属病院がん診療センター長の久保田 馨さんステロイド外用薬の副作用には、毛細血管拡張...