検査・治療法

進行・再発肺がんは生存期間が延長、頭頸部がんは縮小 免疫システムを総動員してがんを叩くNKT細胞療法

2010年9月

千葉大学大学院医学研究院 免疫発生学教授の 中山俊憲さん 自ら抗腫瘍効果を発揮するとともに、免疫システムを総動員してがんを集中攻撃するNKT細胞。 NKT細胞を用いたがん免疫療法が、進行・再発した肺がんや頭頸部がんに対する臨床試験で注目すべき成果を上げています。 副作用が少ないという利点もあり、今後の臨床への応用に期待が高まっています。 わずかしか存在しないがん免疫の要 NKT細胞は、白血球...

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類上皮血管内皮腫 CT検査 骨髄の黒さの濃淡でがんを見分ける

2010年8月

もりやま のりゆき 1947年生まれ。1973年、千葉大学医学部卒業。米国メイヨークリニック客員医師等を経て、89年、国立がん研究センター放射線診断部医長、98年、同中央病院放射線診断部部長で、現在に至る。ヘリカルスキャンX線CT装置の開発で通商産業大臣賞受賞、高松宮妃癌研究基金学術賞受賞。専門は腹部画像診断 患者プロフィール 46歳の女性Tさん。右の上腕部から鎖骨付近にかけて痛みがあり、挙手を...

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安全で、体への負担が小さい手術を実現したミニマム創・内視鏡下手術

2010年8月

東京医科歯科大学医学部 泌尿器科教授の 木原和徳さん 通常の手術と内視鏡手術のいいところを取り入れた、泌尿器のミニマム創・内視鏡下手術。切開は、5センチ前後の1カ所だけ行い、二酸化炭素も使わない。東京医科歯科大学泌尿器科で開発されたこの手術は今、海外でも高く評価され始めている。 切開はたったの1カ所 二酸化炭素も使わない 腎がんのミニマム創内視鏡下手術を行っている最中。手術が映し出されるモ...

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悪性線維組織球腫 CT検査 骨の位置がずれているのは巨大な腫瘍に押された証し

2010年7月

もりやま のりゆき 1947年生まれ。1973年、千葉大学医学部卒業。米国メイヨークリニック客員医師等を経て、89年、国立がん研究センター放射線診断部医長、98年、同中央病院放射線診断部部長で、現在に至る。ヘリカルスキャンX線CT装置の開発で通商産業大臣賞受賞、高松宮妃癌研究基金学術賞受賞。専門は腹部画像診断 患者プロフィール 62歳のYさん。1年ほど前から左背部が痛み出す。そのうちよくなると思...

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副作用対策を十分行い、治療を遂行しよう 早期発見で対処する分子標的薬特有の副作用

2010年6月

防衛医科大学校病院 腫瘍化学療法部副部長の 市川度さん 分子標的薬は、今まで治療が難しかった患者さんに希望をもたらす一方で、今まで知られていなかった特有の副作用があることも 徐々にわかってきました。副作用対策を十分に行い、きちんと治療を続けることが大切です。 大腸がん分子標的薬のいま 大腸がん治療の中で、化学療法の果たす役割は、近年とみに大きくなっています。 抗がん剤の種類やレジメン...

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アバスチン特有の副作用と抗がん剤の副作用の両方に対応 非小細胞肺がん薬物療法の副作用とその対策

2010年6月

兵庫県立がんセンター 呼吸器内科部長の 里内美弥子さん アバスチンを含む併用化学療法で、好中球減少の副作用は高頻度に見られるが、手洗いなどで感染に注意すれば、深刻な発熱性の好中球減少症に発展するケースは必ずしも多くない。 アバスチン特有の副作用では高血圧があるので、家庭で血圧をチェック。たとえ高くなっても、降圧薬でコントロール可能だ。 アバスチンの副作用と抗がん剤全般の副作用 分子標的薬...

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限られた生を、いつもと同じありふれた日常の中で過ごしたい 家族のあたたかな「気配」のそばで――在宅緩和ケアを訪ねる

2010年5月

立川在宅ケアクリニック院長の井尾和雄さん 残された日々を病院で過ごす患者さんがほとんどだ。その中にあって、在宅で最期を過ごすことを決めた患者さんがいる。これまで1,300人からの患者さんを在宅で看取ってきた立川在宅ケアクリニック院長の井尾和雄さんに同行取材した。そこには、家で過ごす患者さんと家族との間に生まれるさまざまな人生ドラマがあった。 最期までとっておきたい「ゼロ戦づくり」 東京、立川市...

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卵巣がん(境界悪性腫瘍)CT検査 卵巣や充実成分の大きさを良性・悪性判別の目安にする

2010年5月

もりやま のりゆき 1947年生まれ。1973年、千葉大学医学部卒業。米国メイヨークリニック客員医師等を経て、89年、国立がん研究センター放射線診断部医長、98年、同中央病院放射線診断部部長で、現在に至る。ヘリカルスキャンX線CT装置の開発で通商産業大臣賞受賞、高松宮妃癌研究基金学術賞受賞。専門は腹部画像診断 患者プロフィール 76歳のUさん。腹部の膨満感がとれず、近くの病院の婦人科にて受診。超...

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フローズングローブの着用で障害が軽減し、QOL向上、治療も完遂 対策はある! 抗がん剤治療による爪障害のケア

2010年5月

東京慈恵会医科大学 腫瘍・血液内科教授の 小林 直さん 東京慈恵会医科大学付属病院 外来化学療法室看護主任の 立身玲子さん 抗がん剤によっては、思わぬ副作用に見舞われることがあります。そんな副作用の1つが爪障害です。 爪障害の発症を遅らせたり、改善できるという、フローズングローブによる冷却法とは? 増えている爪障害 複数の抗がん剤を組み合わせる多剤併用療法が抗がん剤治療の主流とな...

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オピオイドを適切に使うことで元気になり、意欲的に化学療法に取り組める 疼痛コントロールはがん治療の早い時期から始めるのが効果的

2010年5月

みやぎ県南中核病院副院長の 蒲生真紀夫さん 疼痛治療の必要性は徐々に認識されるようになってきたが、まだ十分とはいえない。痛みの状況に合わせ、早い段階からでもオピオイドを使うことが大切だ。適切な疼痛治療が、化学療法に好影響を及ぼすこともある。 オピオイドの消費量はアメリカの10分の1 がんの患者さんに対し、十分な疼痛治療が行われていないということが、ここ数年話題になってきた。それによって、状況...

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