検査・治療法

手術後の癒着防止材や腸閉塞を防ぐ薬が登場、患者さん自身の食生活の改善も肝心 消化器がん手術後の腸閉塞は、この対策で減らせる

2010年11月

東邦大学医療センター 大森病院消化器センター 外科准教授の 船橋公彦さん 胃がんや大腸がんの外科療法では、開腹手術の後遺症として腸閉塞(イレウス)に悩まされる人が少なくありません。 中には再手術を余儀なくされる人もいて、術後の腸閉塞対策は、患者さんのQOL(生活の質)向上に欠かせないものとなっています。 最近では腸閉塞の予防に役立つ癒着防止材や薬も普及しています。 術後数年してから起こる...

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肝がんや膵がんで効果が現れたというが、まだ試験段階 温熱・免疫療法の併用は標準治療の効果を高めるか

2010年11月

京都府立医科大学 消化器内科学教授の 吉川敏一さん 温熱療法や免疫療法は、副作用が少なく、体にやさしいのが利点の1つ。 以前からがん治療に期待されてはきたが、なかなか臨床試験で効果を検証することは難しかった。 しかし、京都府立医科大学消化器内科学教授の吉川敏一さんたちは、標準治療が終わり、治療手段がなくなった患者さんにこうした治療を行い、効果をあげているという。 標準治療の効果を高める 分子標...

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すべては患者さんのために 精神(こころ)にも身体(からだ)にも優しい緩和ケア

2010年10月

藤田保健衛生大学医学部 外科・緩和ケア講座教授で 緩和ケアセンター長の 東口高志さん(*) がんと共に生きる体づくりをすれば、本来の寿命をまっとうすることができる――今、がんの臨床現場では、こうした認識が高まりつつある。がん患者さんにとって、がんと診断されたときから、がん治療に必要な栄養サポートや積極的な緩和ケアは、精神や身体を支えるのに欠かせない。栄養は口から食事として摂るのが基本。そして、...

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膀胱がん CT検査 膀胱壁の輪郭の滑らかさからがんの浸潤を見分ける

2010年10月

もりやま のりゆき 1947年生まれ。1973年、千葉大学医学部卒業。米国メイヨークリニック客員医師等を経て、89年、国立がん研究センター放射線診断部医長、98年、同中央病院放射線診断部部長で、現在に至る。ヘリカルスキャンX線CT装置の開発で通商産業大臣賞受賞、高松宮妃癌研究基金学術賞受賞。専門は腹部画像診断 患者プロフィール 70歳の男性Eさん。突然、尿が真っ赤になって、近くの病院の泌尿器科外...

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多発性骨髄腫 CT検査 黒い影の輪郭がギザギザなのが骨髄腫の特徴

2010年9月

もりやま のりゆき 1947年生まれ。1973年、千葉大学医学部卒業。米国メイヨークリニック客員医師等を経て、89年、国立がん研究センター放射線診断部医長、98年、同中央病院放射線診断部部長で、現在に至る。ヘリカルスキャンX線CT装置の開発で通商産業大臣賞受賞、高松宮妃癌研究基金学術賞受賞。専門は腹部画像診断 患者プロフィール 62歳の男性Rさん。全身倦怠感があり、背中のあちこちに痛みを感じるよ...

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大阪大学病院補完医療外来が進める食品、鍼灸等の臨床試験結果 免疫がカギを握る補完代替医療、何がよいか

2010年9月

大阪大学大学院医学系研究科 生体機能補完医学講座教授の 伊藤壽記さん エビデンス(科学的根拠)が乏しいとされてきた補完代替医療にも、最近は少しずつだが臨床試験が行われだしている。 その道を切り拓こうとしている大阪大学病院を例に、補完代替医療の偽らざる現在の姿を見てみよう。 大学病院内に補完医療外来 手術や放射線などの現代医療を補ったり、取って代わったりする医療のことを補完代替医療という。機能性食...

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膵がんなどの難治がんでも効果が…… WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法の最新成果 がん免疫療法の新たな幕開け! がん治療ワクチン最前線

2010年9月

セレンクリニック神戸院長の 横川潔さん 2010年5月、免疫療法に画期的な出来事が起こった。米国において、がんの治療用ワクチンが初めてFDA(米国食品医薬品局)により承認されたのだ。しかし、日本にはそれよりもさらに進んだワクチン療法、免疫細胞療法が行われている。それを紹介しよう。 免疫療法の新時代がいよいよ幕を開けた がんの免疫療法は、手術、化学療法、放射線療法などの標準療法に続く第4の治...

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抗がん剤や放射線が無効の卵巣がんや子宮がんで、がんの増殖が長期間止まった 婦人科がんでも有望視されるWT1ワクチン療法

2010年9月

大阪府立成人病センター 婦人科診療主任の 宮武崇さん さまざまながん免疫療法が登場する中、がんワクチン療法は2010年5月、「高度医療」に認定された。 国が一定の有効性を評価したわけで、がんの新たな治療法として期待されている証しといえる。 現時点で最も有望ながんワクチン療法といわれる「WT1ワクチン療法」では、婦人科がんでも着実な成果が出始めている。 免疫を利用してがんを攻撃させる 人体に...

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肺がん手術後の維持療法で生存期間が延長 甦ったBCG-CWS療法の効果と限界

2010年9月

大阪府立成人病センター副院長の 児玉憲さん BCG-CWS療法が生まれたのは、なんと1970年代にさかのぼる。それから半世紀近くがたった今、がん医療においてこの免疫療法は新たな地位を築き上げようとしている。甦った免疫療法のその理由を探る。 BCG-CWS療法が生まれた背景 「BCG」と聞けば「あの結核の?」と学校での集団予防接種を思い浮かべる人も多いだろう。なぜその結核菌ががん治療に使われ...

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進行・再発肺がんは生存期間が延長、頭頸部がんは縮小 免疫システムを総動員してがんを叩くNKT細胞療法

2010年9月

千葉大学大学院医学研究院 免疫発生学教授の 中山俊憲さん 自ら抗腫瘍効果を発揮するとともに、免疫システムを総動員してがんを集中攻撃するNKT細胞。 NKT細胞を用いたがん免疫療法が、進行・再発した肺がんや頭頸部がんに対する臨床試験で注目すべき成果を上げています。 副作用が少ないという利点もあり、今後の臨床への応用に期待が高まっています。 わずかしか存在しないがん免疫の要 NKT細胞は、白血球...

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