2009年1月
ソレイユの中村さん(中央)、牛木さん(左)、渡辺さん(右) 2008年、発足から20周年を迎えた、乳がん患者のためのサポートグループ「ソレイユ」。同会には、がんが再発しても明るくパワーあふれる人が多い。「同じ悩み・苦しみを持つ仲間がいるから」というのがその理由。「病気を治すのは自分自身。ほかの人からも学び、悲観しないで納得できる医療を選択し、人生を前向きに過ごしましょう」と訴えている。 自分に...
2009年1月
岡崎市ががんになっても安心して住める街になるように 2000年に発足したホスピス研究会OKAZAKI。市民・患者さんの声を形にし、その思いや貴重な体験を伝えていくことをモットーに、活動を続けている 私の友人は、98年3月に大腸がんと診断され、痛みの中で苦しみながら44歳で亡くなりました。ホスピスも考えましたが、余命の告知に友人が耐えられるのか、そして私たちもその事実を伝える悲しみに耐えられる...
2008年12月
「アスパラの会」主宰者の 大島寿美子さん 乳がんと違って、子宮・卵巣がんの患者会は全国でもまだ少ない。04年6月、その少ない患者会が、患者会活動そのものが立ち後れているといわれる北海道に誕生した。 「アスパラの会」――主宰者は北星学園大学文学部准教授で、03年12月に出版された『子宮・卵巣がんと告げられたとき』(岩波アクティブ新書)の著者、大島寿美子さんである。この本は、「子宮・卵巣がん患者...
2008年12月
患者同士の支え合いの場として「コスモス」を継続させていきたい 世話人たちによるミーティング患者会「コスモス」は毎月1回、神奈川県立がんセンターの1室で開かれています。がんセンターが1室を提供してくださることで10年ほど前には、わずか数人で始めた患者会も今では常時20名余りの会となりました。会の趣旨は、がん患者と家族が集い、ともに語り、闘病のつらさやこれからの不安などを語ることで前向きに歩き出すき...
2008年10月
患者と医療関係者とを繋ぐ架け橋になりたい 会員向けに年4回発行している「会報」 「カトレアの森」は、東北大学病院婦人科医師及び医療スタッフのご支援のもと、東北大学病院で治療を受けた婦人科がん患者が中心となって運営している「婦人科がん患者会」です。勉強会や茶話会、講演会などの活動を通して正しい情報を共有し、希望や慰めを見出し、心の免疫力を高めていきたいと願って、平成18年3月に設立されました。 ...
2008年9月
乳癌患者友の会『きらら』の 世話人代表の 中川圭さん 「ピンクリボン」は、乳がんの早期発見などの推進をうながすシンボルマーク。このリボンが目印の9階建てビルが今年6月、広島市内の繁華街に誕生した。乳がん患者の声によって誕生した“国内初”の複合ビルで、女性スタッフだけによる乳がんの検診専門クリニックなどが入居している。 このビル設立の原動力となったのが、「乳癌患者友の会『きらら』」の世話人代表...
2008年9月
最新情報を提供してもらえる、新たなメンバーに参加してもらいたい 2008年3月に発行した会報1997年、移植から2年目の春、当時血液内科外来の看護師さんから「患者会を始めてみませんか」とお誘いを受けました。しかし、健康状態に不安だった私は即答できませんでした。そんな私に患者会発足を決意させてくれたのは、移植前ベッドを並べていた、ある青年の言葉でした。H君は移植後の経過が思わしくなく再入院していまし...
2008年8月
高知がん患者会「一喜会」会長の 安岡佑莉子さん 2007年4月の「がん対策基本法」施行後、各都道府県ではより具体的な対策の検討が進められている。そんななかで島根県と高知県の2県では、施行に先駆けて「がん対策推進条例」が定められ大きな話題をまいた。その高知県での条例制定のために動いたのはある1人のがん患者の家族だった。 「日本ではまだまだ、がん専門医も少ないし制度上の問題で海外の薬も使えない。...
2008年8月
ホームページやメールで肝芽腫に特化した情報を発信して交流を深める 肝芽腫の会発行の冊子 (イラスト:上大岡トメ) 肝芽腫は小児特有の悪性腫瘍で、大人の肝臓がんとは全く違う病気です。小児がん全体の約1~2パーセント、日本では年間約30人~40人しか発症しません。また、ほとんどの患児が発症時0歳~4歳までの乳児や幼児です。 患者数が少ないために「疾患についての情報も乏しく、同じ病院で同じ病気を...
2008年7月
「のぞみの会 尾道」会長の 浜中和子さん 広島県に「のぞみの会」という乳腺疾患患者の会がある。いつも、どんなことがあっても「のぞみだけは捨てずに生きていこう」という思いから命名され、1993年に発足した。 この会を立ちあげたのが、皮膚科医の浜中和子さん。でも、なぜドクターが患者会をはじめたのだろう。 「私自身が乳がん宣告でショックを受け、どうしたらいいかわからずオロオロしたんです。その自...